表紙の一番上に『もしも?』の図鑑と小さく書いている。
恐竜は大きかったと大人はわかっているけど、こんなハンドサイズの中に収められた
恐竜の絵を見て、子どもはどれほどの大きさなのか、いまいちピンと来ないもの。
こちらの図鑑はホームに停車している新幹線と比べてみたり、
現代に生きる動物や生物、人も一緒に描かれているので、
それに対して、恐竜がどれほどの大きさだったのか、重さだったのかを
数字とともにわかりやすく解説しています。
全長を比べるページでは、街中にもしも?恐竜がいたらを想定しています。
その都度、登場する恐竜たちの特長や、草食なのか、肉食なのか、
生きていた時代から、化石の発掘された場所、特長が記載されています。
重さは、もう何㎏ではなく、何tの世界。大人でも想像が難しい重さ。
それを現代のアフリカゾウが何頭分かで、わかりやすく見える化されています。
他にも面白いなと思ったのが、嗅覚を比べるときに、イヌの嗅覚の嗅球の割合を%で
割り出し、それに対して、ティランノサウルスがどのぐらいあったのかを
比べています。肉食恐竜はやはり、嗅覚が優れています。
その他にも、賢さを比べるとても面白いページもあります。
パキケファロサウルスのような、頭の武装、武器をもった恐竜たちを
集め比べたり、ステゴザウルスのような、背中の武器を持つ恐竜たちを、
比べるページ、足の速さ、集団の規模、卵の数、赤ちゃんの大きさ、飛距離など、
いろんな個性豊かの恐竜が、どんな特徴があったのかを、
”くらべる”でわかりやすく解説し、もっと今触れることのできない、
目にすることが出来ない恐竜に親しみを持てる内容になっています。
紙も軽い紙で作られていて、全部のページもカラーなのですが重さも、
気にならないので、持ち運びに便利な図鑑です(*^^)v
恐竜が好きな幼児から大人まで楽しめる図鑑です★
【著者/編集:土屋健、群馬県立自然史博物館 出版社:実業之日本社】