★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

おへそのあな   *長谷川義史

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作品:おへそのあな 著者:長谷川義史 出版社:BL出版

 

赤ちゃんがママのおへそのあなから、そっと外の様子をのぞいているお話。

お兄ちゃんは何しているかな?

 

おねぇちゃんは何しているかな?

 

パパは何しているかな?

 

見える見える。

 

見えるだけじゃなくて、時にはおいしい匂いもする。

 

みんなの声が聞こえる。

 

2人目からの妊娠中に家族みんなでこの絵本を読むと、

 

赤ちゃんを迎える心の準備ができそうな絵本です。

 

1人目を産んで、毎日育児に追われるママ、パパにもぜひ読んでもらいたい一冊でもあります。

 

赤ちゃんがおへそのあなから外をのぞくと、

 

おにいちゃんが工作しています。

 

生まれてくる赤ちゃんのために、ロボットをつくっているとママに話しています。

 

赤ちゃんから見える景色は逆さまです。そこもまた赤ちゃんのおなかの中での状態、

 

目に見える景色がリアルに感じられます。

 

今度は何が見えるかな?

 

おねぇちゃんが、庭で水やりをしています。

 

ママに、赤ちゃんが生まれる頃に、お花が咲くよと話している声も聞こえる。

 

赤ちゃんとママはいつも同じものを見ている。

 

赤ちゃんはママのことだけ見えない。でも、心臓の鼓動や、

 

ぬくもり、声を聞くことができる。いつもママをいちばんそばに感じることができる。

 

今度は何が見えるのかな?

 

お父さんが、ウクレレで、ママのおなかにむかって歌っている。

はやく出ておいで、君の歌を歌ってあげるよと。

 

時にはおへそのあなから美味しい匂いもしてくる。

 

それから、かぜの音や、波の音、鳥の声、花の咲く音も。

 

そしてその夜、おへそのあなから、聞こえないように言いました。

 

”あした うまれて いくからね”

 

最後のページは大人も読んでいて毎回感動します。

 

赤ちゃんはおへそのあなから、自分が生まれる世界を見ながら、

 

生まれる準備をしているのかもしれません。

 

家族・赤ちゃん(新しく迎える家族)が愛おしくなる絵本です(*^-^*)

 

《著者紹介》

作:長谷川義史(はせがわよしふみ)

1961年、大阪府藤井寺市に生まれる。2000年『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』(BL出版)で絵本デビュー。『おたまさんのおかいさん』(解放出版社)で講談社出版文化賞絵本賞、『いろはにほへと』(BL出版)、『ぼくがラーメンたべてるとき』(教育画劇)で日本絵本賞、本書でけんぶち絵本の里大賞を受賞。

絵本に『てんごくのおとうちゃん』(講談社)、『かあちゃん かいじゅう』(ひかりのくに)、『パンやのろくちゃん』(小学館)、『うん このあかちゃん』(クレヨンハウス)、『だじゃれ日本一周』(理論社)、『ラーメンちゃん』(絵本館)、『ようちえんいやや』(童心社)、『へいわってすてきだね』(ブロンズ新社)、『シバ犬のチャイ』(BL出版)、えさがし絵本に『忍者図鑑』(ブロンズ新社)、『みどりの協奏曲』(BL出版)など多数。

※絵本より引用

 

 


おへそのあな