★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

雨ニモマケズ

 

宮沢賢治の没後に発見された私物の黒い手帖に、メモのように書かれていた詩。

 

学校の教科書で何度も読んだ詩。

 

人としてこうありたいという信念理想が描かれている。

 

改めて読んでみると、現代の私たちは、宮沢賢治の理想とする人間像から大いに

 

かけ離れた生活を送っていることに、改めて気づかされる。

 

絵本になった詩の世界は、より情緒深く、瑞々しくもあり、

 

詩の喜怒哀楽がより一層豊かに表現されている。

 

絵本とはいえ、文章にはカタカナも多く、昔の言葉遣いも多いので、

 

ちゃんと子供に内容が伝わるのかな?と心配しましたが、

 

子どもがこの詩集を読み終えたときにぽつり。

 

『ぼくも、こういうありたいと思う。』

 

宮沢賢治の遺したメッセージは、絵本になって、しっかりと小さな子どもの心にも、

 

届いていました。

 

この詩集を教科書で読んだときには、思春期の頃で、

 

多感な時期に、素直に言葉が入ってこなかったように記憶していますが、

 

大人になって読んでみても、生きる上での大切な哲学だと思います。

 

人生の坂道にさしかかったときに、勇気と元気を届けてくれる絵本です。

 

《著者紹介》

詩:宮沢賢治(みやざわけんじ)1896~1933年

詩人、童話作家。生前に刊行されたのは『春と修羅』(詩集)と『注文の多い料理店』(童話集)のみであり、ほぼ無名に近い存在であった。没後、詩人の草野心平(1903~1988)らに見いだされ、多くの作品群が世に知られることとなった。

雨ニモマケズ」は、没後発見された賢治の私物の黒い手帖に、メモのように記されており、賢治作品の代表作の一つとされている。

 

絵:松成真理子(まつなりまりこ)

絵本作家、イラストレーター。『まいごのどんぐり』(童心社)で児童文芸新人賞受賞。『たなばたまつり』(講談社)、『じいじのさくら山』(白泉社)、『ふでばこのなかのキルル』(白泉社)など、あたたかなぬくもりにあふれるオリジナル作品も、多数発表している。

※絵本より引用

【詩:宮沢賢治 絵:松成真理子 出版社:あすなろ書房

 

 


雨ニモマケズ