★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

いろがみびりびりぴったんこ  *松田奈那子

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いろがみびりびりぴったんこ

赤やオレンジ、黄色、黄緑、青、紫のおりがみを、

 

びりびりとちいさくちぎると、手や足に生えた折り紙のかけらくんたちが、

 

とことこと歩き出す。

 

色のないリンゴの絵を見つけて、みんなで・・・ぴったんこ。

 

何も色が塗られてなかったリンゴが真っ赤に色づいて、とってもおいしそう。

 

そこへひらひら飛んできたちょうちょさん。

 

追いかけていたらお花畑に到着。

 

みんなを呼んでこよう。おーい みんなきてきてー。

 

オレンジ、赤、緑、黄色、青、紫の折り紙のお友達が大勢集まって来て、

 

いろいろいっぱい おともだちみんなでせーの・・・

 

ぴったんこ。

 

とってもきれいなお花畑。

 

そのとき・・・

 

ガタンゴトンガタンゴトン

 

何かが近づいてくるよ。なんのおと?

 

今度は色のない機関車だ。

またまたみんなでぴったんこ。

 

折り紙のカラフルな機関車になったよ。

 

みんな飛ばされないように、しっかり つかまってね。

 

とうちゃーく!みてみて ケーキがあるよ。

 

みんなで飾りつけよう。

 

そーれ!ぴったんこ。

わーい おいしそうだね!

 

じゃあこのほんを、よんでいるきみ、フーって ろうそくをけしてみて、

 

せーの、

 

フーーーーーー!

 

ひゃあ、みんな飛ばされちゃった。たいへん!

 

こんどは、のりでしっかりぴったんこしてね。

 

さぁもう一回いくよ!

 

ぴったんこ!かんせーい!”

 

未就園児から楽しく遊べるおりがみのちぎり絵

 

絵に色がまだのっていない状態から、折り紙たちが彩って完成させていく構成は、

 

絵本で紙媒体なのに、ライブ感があり、読者も引き込まれていく。

 

一緒に絵本の世界に参加しながら、一冊の絵本を完成させていくような感覚が新しいです。

 

物語も機関車で走り始めると、風で飛ばされないように、

 

折り紙たちが、みんなしっかり捕まっている姿や、

 

ケーキでろうそくの火を消した、折り紙が全部飛んでしまって、

 

みんなバラバラになってしまって、それを糊でつけて完成させようねと、

 

ちぎり絵の遊び方をユニークに教えてくれる絵本。

 

最後のページに、材料や遊び方を説明してくれているページがあり、

 

親子で絵本を読んだ後実践して遊びました。

 

2歳のときに読み聞かせをして、一緒にぺったんこをして、遊びました。

 

”ケーキのろうそくの火を消すよ”のところは、子どもがフーって息を吹きかけていて、

 

体験しながら読める絵本です!

 

《著者紹介》

1985年北海道生まれ。画家・絵本作家。

2012年第1回MOE絵本グランプリ受賞後、『ちょうちょ』(文/江國香織 白泉社)で絵本デビュー。他の作品に『くらべっこしましょう!』(文/石津ちひろ 白泉社)『うたのすきなねこ ララとルル』『やさい ぺたぺた かくれんぼ』(アリス館)『みつけてくれるの?』(あかね消防)などがある。

多摩美術大学大学院在学中から子どもたちの造形指導に携わり、2013年よりみずからの造形教室を主宰。ワークショップの開催も多数。

※絵本より引用

【作:松田奈那子 出版社:アリス館】

 

 


いろがみびりびりぴったんこ