赤い車のあかくんが、
高速道路の入口、減速しながらドキドキしながらETCのゲートからはいると、
入口の先には、ながいカーブの道があり、
少しずつ速度を上げながら、今度は右のウィンカーをだしながら、
いよいよ本線に合流する。
道路は三車線あり広く、信号機もない。
思いっきり時速80キロまで上げて、走るあかくん。
途中、高速道路にもバス停があるのを発見したり、
スポーツカーがスピードを上げて、あかくんの横をすり抜けていった。
おや、ふくめんパトカーが右の車線を、すごいはやさで走っていく。
まちあわせのパーキングに到着。あおくんはもうきているかな?
駐車場にはたくさんの車が止まって、休憩している。
あおくんとも無事合流。
さぁまた本線に戻って、今度はあおくんと一緒に高速道路を走っていく。
長いトンネルの中に入った。ライトをつけよう!
トンネルを抜けると、富士山が見えてきた。
もっともっと遠くまで走ろう!
高速道路を走る、情景が短い文章と、水彩画で瑞々しくリアルに表現されている。
ETCのゲートがちゃんと開くか、不安な気持ちと、本線へ合流する際の緊張感、
無事に本線を走るときの、広い道路と、大きな山、下を流れる川を見ながら感じる
爽快感。途中ふくめんパトカーや白バイとすれ違うときの緊張感。
高速にバス停って、どうやって、みんなここまで来たんだろう?と横目に思う。
サービスエリアも高速道路を走る楽しみの一つ。
そして一般道にはなかなかない、出口の見えないながーいトンネル。
運転をしているから、なお読んでいて面白い。
運転できない子どもも出かけたときのことを思い出したよう。
運転席での視点で描かれた絵本です(*^^)v
《著者紹介》
作:あんどうとしひこ
1956年、静岡県に生まれる。桑沢デザイン研究所グラフィックデザイン科を卒業後、
広告会社のイラストレーション部を経て、1985年フリーランスとなる。以後、広告、雑誌を中心に作品を発表。自動車画家としても活躍中。
絵本に『カフェバスくんがいく』『あかくん やまを はしる』(いずれも「ちいさなかがくのとも」)、『あかくん まちを はしる』『あかくん でんしゃとはしる』
(幼児絵本ふしぎなたねシリーズ/以上、福音館書店)、『アハメドくんのいのちのリレー』(集英社)などがある。宮崎県在住。
※絵本より引用
【作:あんどうとしひこ 出版社:福音館書店】