★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

妖怪美術館 *広瀬克也

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子どもは妖怪が本当に大好き(*^-^*)なぜ夢中になるのでしょうか?

 

目がたくさんある妖怪に、首がなが~く伸びるろくろくび、くちさけおんな、

 

天狗や河童も出てくる。あれも妖怪だったのかと。

 

天狗や河童は、妖怪というくくりではなくて、ひとつのジャンルと思い込んでいました!

 

妖怪がいっぱい出てくる、妖怪美術館。

 

美術館というだけあって、名作のパロディーが沢山でてきて、

 

大人が読んでいても楽しい絵本。

 

葛飾北斎の富士の絵に、ムンクの叫び、モナ・リザに、

 

フェルメール真珠の耳飾りの少女ゴッホの月夜

 

風神雷神図屏風ロダンの彫刻考える人。

 

妖怪の女の子に、帽子を取られてイタズラされてしまったり、

 

それはそれは奇想天外な美術館。

 

子どもの面白い、好きと、大人の面白いが同居する絵本。

 

親子で面白がるツボが違うのが、それがとても愉快。

 

見ている視点、追っている視点が違うんでしょうが、

 

同じ読み聞かせの時間を、楽しんでいることに変わりはないので、

 

とてもユニークです!

 

妖怪とはいっても、日常で目にするネコだったり、鉄瓶、灯篭、びわ(楽器)、

 

傘、ちょうちん、タコがモチーフになっているので、子どもが怖がる妖怪ではなく、

 

どこか見たことがあったり、出会ったことがある、親しみを感じる妖怪がたくさん

 

出て来ます。

 

『これなんだろうね?』とかクイズを出しながら、読み聞かせしました(*^^)v

 

また美術館でいつか目にするかもしれない名作のパロディーを、

 

本物の作品を見た時に、『あれ?どこかで見たな。妖怪絵本に出て来たな。』とか、

 

美術作品に興味を持ってもらう一歩になったらいいなと思います。

 

【作:広瀬克也 出版社:絵本館】

 


妖怪美術館