ぼくのだいすきなクレーンは、働き者。
朝早くから、夜遅くまで、たくさんの仕事をしている。
毎朝、クレーンにいってらっしゃいをするのが、ぼくの日課。
ビルの工事現場や、どうぶつえんで、大きなどうぶつを運搬したり、
重くはないけど、たくさんの荷物を繰りかえし運ぶこともある。
どんなでこぼこみちもキャタピラだから、大丈夫。
港に行って、遠い国からきた荷物を運ぶこともある。
遠い国の匂いがする。
ぼくも、大きくなったら、クレーンに乗りたいな。
働く車の絵本の中では、本当に珍しいんですが、
淡い水彩画のタッチで描かれているんですが、そこが特にお気に入りです。
夕方の港の前のクレーンなど、夕方の空の色がそのまま表現されていて、
ノスタルジックな雰囲気です。
柔らかなタッチながら、描いているのは角ばっていて、大きくて、力持ちのクレーン車。
とてもギャップがあります笑
クレーンの一日の仕事をいろんなシュチエーションで描かれていて、
どんな仕事をしているのか?どんな現場にいくのか?
子どもの知りたいが、ページをおくるごとに、シーンで流れてきます。
《著者紹介》
作:竹下文子(たけしたふみこ)
1957年、福岡県に生まれる。東京学芸大学卒業。「黒ねこサンゴロウ」シリーズ
(偕成社)で路傍の石幼少年文学賞を受賞。主な作品に『ピン・ポン・バス』『がんばれ!パトカー』(偕成社)、『クッキーのおうさま』(あかね書房)、『ドルフィン・エクスプレス』シリーズ(岩崎書店)、『おまかせコックさん』『おすしのせかいりょこう』『おてつだいねこ』シリーズ(金の星社)、『クリスマスのかね』(教育画劇)、『ひらけ!なんきんまめ』(小峰書店)などがある。静岡県在住。
画:鈴木まもる(すずきまもる)
1952年、東京都に生まれる。東京芸術大学中退。『黒ねこサンゴロウ』シリーズ(偕成社)で赤い鳥さし絵賞を、『ぼくの鳥の巣絵日記』(偕成社)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。主な絵本作品に『ねこのおすしやさん』(偕成社)、『せんろはつづく』『つみきでとんとん』(金の星社)などがある。また鳥の巣研究家として『世界の鳥の巣の本』(岩崎書店)、『鳥の巣研究ノート』(あすなろ書房)、『ふしぎな鳥の巣』
『鳥の巣ものがたり』『ツバメのたび』(偕成社)などの著書がある。静岡県在住。
※絵本より引用