からだは小さいけど、とっても 力持ちのタグボートのお話。
表紙のいたずらっぽい表情と、船の先端部分のゴムが鼻になっていて、
やる気満々の、鼻息の荒さが伝わってくるような表紙。
表情豊かなタグボートの絵に注目してもらいたいと思います。
小回りがきくタグボート。
大きな船が港に到着したら、体の見た目とは想像もつかない程の力で、
大きな船を動かす、さぁおいらの出番だ。
最初のお客さんは、石油を積んだ、大きなタンカーだ。
タンカーはあまりにタグボートが小さいの、心配している。
でも、心配ご無用!
いわや砂で、タンカーのお腹をこすらないように、慎重に動かしていく。
お次はもっと大きな貨物船を、港へいざなう。
どんな大きな船が相手でも、小さくても力持ちのタグボートはなんのその。
小回りもきくから、港で大活躍のタグボート!
今日の仕事が終われば、ちゃんと明日も仕事ができるように、
タグボートの点検も忘れずに!
せんたいはまがってない?
バンパーは
これも大事な仕事(*^-^*)
タグボートの表情がとても豊かで、力を入れて歯を食いしばっている姿や、
どうやって運ぶか思案しているときの表情、
得意げになって調子にのっている姿が愛らしい。
また表情だけでなく、字の大きさや色が変化して、
タグボートの気分や、頑張りが言葉にも溢れている。
子どもの読み聞かせするのに、タグボートの心情まで、
伝わりやすい絵本です(*^-^*)
《著者紹介》
文:ケイト・マクマラン/ 絵:ジム・マクマラン
ケイト・マクマランは、アメリカのミズーリ州セントルイス育ち。大学卒業後、
小学校教師や編集者を経て作家となる。翻訳された作品に『ドラゴン・スレイヤー・アカデミー』シリーズ(岩崎書店)などがある。夫のジム・マクマランは、
中国のチンタオ生まれ。アメリカの美術学校を卒業後、イラストレーター、デザイナー、舞台美術家として、幅広く活躍している。夫妻の共作は『さぁ、たべてやる!』(評論社)など10冊近く出版されている。
※絵本より引用
【作:ケイト・マクマラン 絵:ジム・マクマラン 訳:さくまゆみこ
出版社:評論社】