★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

おばけかぞくのいちにち *西平あかね

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『はやく寝ないとおばけがくるぞ~』や、

 

『夜に公園へ行ったら、誰もいないのに、ブランコが揺れているんだよ』など。

 

おばけは昼間には出ないけど、夜、みんなが寝静まった頃に起きているイメージのtp

おばけ。

 

じゃあ昼間は何しているんだろう?どこにいるんだろう?

 

の子どもの問いに答えてくれる、楽しい絵本です♪

 

『はやく寝ないと、おばけがでるわよ~』と子どもの寝かしつけをしていると、

 

子どもたちが、『ママ、おばけは今なにしているの?おばけは夜に起きるの?』

 

と話がつきません。

 

おばけかぞくの朝は、人間の世界でいう夜です。

 

夜に目覚めて、朝ごはんを食べて、

 

真夜中の時間に保育園へ行きます。

 

真っ暗な保育園の園庭で滑り台をしたり、砂場で遊んだりしています。

 

『おとうさんおばけはなにしているの?』

 

『おしごとよ。』

 

『おばけはどんな仕事なんだろう?』

 

『人をおどかすこと』

 

お母さんは、家で洗濯物を干したり、そうじしたりしています。

 

朝になりました。

 

子どもたちは朝ごはんを食べながら、

 

『おばけはもう保育園帰ってきたかな?これから夜ごはんかな?』

 

子どもたちは朝になっても、おばけの暮らしを想像して話しています。

 

『おばけは何を食べているんだろう?』

 

おばけの食卓が絵本に描かれていて、クモの巣スープや、毒キノコサラダが

 

並んでいます。おばけのお父さんもビールで晩酌中。

 

子どもたちは保育園で一日過ごしていると、夕方頃に、

 

保育園におばけのこどもがふらりやってきました。

 

おばけの子どもは夜になる前に目覚めてしまって、昼の外を見て見たくて、

 

出掛けたのでした。

 

おばけは、もし昼間に人間とあったら、足がはえて人間になるぞと

 

お父さんに言われています。

 

人間の子どもに見つかってしまい、おばけはびっくりして、

 

いそいで家に帰り、ふとんに入りました。

 

すると足がはえていました。

 

寝たら治ると考え、おばけの子は、眠りにつきました。

 

夜になると、オバケの子はおねしょをしていました。

 

すると、さっきまではえていた足がなくなって、おばけに戻っていました。

 

というおばけが怖いものではなく、愛らしくなる一冊です。

 

絵本の構成は、左ページに人間の日常が描かれていて、

 

右ページにおばけの日常が描かれていて、同時に2つの世界が進行していきます。

 

読み聞かせの際のたろうの疑問に答える形で、おばけの生活がすぐ隣で、近くで

 

起こっているように感じます。

 

おばけって誰もが聞いたことがあるけど、まだその姿カタチは見たことがないし、

 

『おばけ』という言葉だけが独り歩きしていて、実はなにも知らないからこそ、

 

興味がわく。見てみたいと思う好奇心に寄り添ってくれる一冊です(*^^)v

 

 

《著者紹介》

西平あかね(にしひら あかね)

1968年東京に生まれる。

筑波大学大学院修士課程芸術研究科(洋画)終了。

毎日楽しそうに、しゃべりながら絵を描いている娘に触発されて、お話と絵を創り始める。おばけのさくぴーとたろぽうのおはなしシリーズは、この作品につづき、

『おばけのおつかい』(「こどものとも年中向き」2005年7月号)、『おばけのたんけん』(「こどものとも年中向き」2006年4月号)がある。長崎県在住。

※絵本より引用

【作:西平あかね 出版社:福音館書店

 


おばけかぞくのいちにち さくぴーとたろぽうのおはなし (こどものとも傑作集)

 


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