★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

ジェシカといっしょ  *ケビン・ヘンクス

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女の子には、犬もネコもいません。兄弟もいなくて一人っ子です!

 

でも、心の友達、ジェシカがいます。

 

パパやママや、みんなには見えないけど、女の子は毎日ジェシカと遊んでいます。

 

ジェシカと女の子は、どこへいくのも いっしょです。

 

でもママやパパは、『ジェシカなんて こは いないよ。』と言います。

 

女の子は今日もジェシカと一緒にご飯をたべて、本を読み、遊びました。

 

女の子が怒ればジェシカも怒り、

 

女の子がさびしいときには、ジェシカもおなじ気持ち。

 

うれしいときも もちろん 同じ。

 

一心同体のような大切な存在です。

 

夜になれば一緒にベッドに入って眠り、

 

朝になれば一緒に起きます。

 

2人は一日中一緒です。

 

ママとパパがある日、明日からは幼稚園へ行く日だから、

 

ジェシカはおるすばんしてもらいましょうねと言いました。

 

それでも次の朝、ジェシカは幼稚園までついていきました。

 

幼稚園でジェシカと女の子は一緒にあそび過ごしました。

 

ふたりずつ ならんで トイレに行くとき、

 

女の子の隣にはジェシカがいますが、誰にもそれは見えていません。

 

そこへある女の子がやってきて・・・

 

『わたしと てを つながない?』と声をかけられました。

 

女の子は困ってしまい、なんて答えていいやら。

 

すると話しかけてくれた女の子が言いました。

 

”『わたし ジェシカって いうの』”

 

ふたりは、仲のいい友達になりましたというお話です。

 

幼い頃、想像力は限りを知らず、どこまでも世界を自由に塗り替えることができた。

 

私にも心の友達が4人ぐらいいて、いつも一緒に遊んでいた。

 

一人の時間もひとりだと思っていないから寂しくなかったし、賑やかだった。

 

両親からしたら子どものことが心配になると思う笑

 

でも私の両親は否定せずに、ずっとひたすら私の話を聞いてくれました。

 

幼稚園に入園したあと、その心のお友達は跡形もなく消えてしまって、

 

両親から話を聞いて、そんなこともあったのかなぁ~とぼんやり思いを巡らせる。

 

絵本の主人公の女の子も、心の友達であるジェシカと、幼稚園(現実の世界)での

 

友達ジェシカと出会った。

 

ひょっとしたら心の友達のジェシカが、引き合わせた絆なのかもしれない。

 

【作・絵:ケビン・ヘンクス 訳:小風さち 出版社:徳間書店

 


ジェシカといっしょ (児童書)