★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

くものこ くーと そらのなかまたち    *さとうめぐみ

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くものこ くーが、 ひとりでぽっかり空に浮かんでいると、

 

下から赤い風船がふわふわとやってきました。

 

赤い風船の中で、「わたしを出して~」と何やら声が聴こえてきます。

 

くーは、風船をあけると、中からかぜのこ ふーが出て来ました。

 

二人は仲良く広い空でじゃれています。

 

すると、のりものの形をしたくもたちの集団を発見!

 

くーはくもたちに紛れて、かくれんぼを始めました。

 

さぁ、くーはどこにかくれているのかな?

 

今度はどうぶつの形に似たくもの その中へ

 

そらの上の動物園みたいです。

 

いろんな動物の形をした雲が浮かんでいます。

 

くーはどこにいるのかな?

 

お次は、なんだか甘くておいしそうな おかしの形のくもの そのなかへ。

 

くーもかくれんぼの途中で、思わずソフトクリームをペロリ。

 

ふーに見つかってしまいました。

 

おや、だんだんと雲行きが怪しくなってきました。

 

右からまっくろなあまぐもがやってきました。

 

くーが、くろいくもの中に吸い込まれていきます。

 

ふーは、くーを助けに行きますが、すぐに突き飛ばされてしまい、

 

なかなか近づけません。

 

まっくろな雲たちは、かみなりと大雨を降らしています。

 

くーは今にも押しつぶされてしまいそう。

 

そのとき、遠くの方から 光が見えてきました。

 

ふーがおひさまを 連れてきたようです。

 

お日様はまっくろな雲たちも、ポカポカとあたため、

 

みんな雲たちも穏やかな優しい顔になっています。

 

夕焼け空に、まっくろな雲たちも、くーも、ふーも、

 

みんな同じ夕焼け色に染まっています。

 

明日はどんな雲たちに出会えるかな?というお話です。

 

くもの形が色んな形に自由に変化して、空をぷかぷか浮かんでいる姿に癒されます。

 

とてもかわいらしい作品です!

 

雨雲がやってきたときも、その後、雨雲さんが、太陽の光を浴びて、

 

柔和な表情になり、黒い色から黄色に変わるところも、

 

雲をただやっつけるんではなくて、みんな同じ雲なんだよ~と

 

表現されているところも素敵で好きな箇所です!

 

また普段目に捉えることが出来ない、風が描かれているところも気に入っています☆

 

かくれんぼしているくーを探しながら、この雲は何かな?と話しながら、

 

楽しい読み聞かせができる絵本です(*^-^*)

 

《著者紹介》

作:さとうめぐみ

東京に生まれる。東京藝術大学大学院修了。動物をモチーフに、日本画表現による

発表と絵本創作を続けている。

子どもが生まれ、一緒にたくさんの絵本と接するうちに絵本の世界に魅了され、本作りを始める。主な作品に「ごきげんぶーた」(教育画劇)「まじょのくつ」、「まじょのほうき」「まじょのマント」「まじょのぼうし」「あひるのあーちゃんあいうえお」

(ともにハッピーオウル社)紙芝居に「むくどりのゆめ」(浜田ひろすけ・作)(教育画劇)挿画作品に「知識ゼロからの日本絵画入門」(安河内 眞美・著幻冬舎)などがある。

※絵本より引用

 

【作・絵:さとうめぐみ 出版社:教育画劇

 

 

 


くものこくーとそらのなかまたち