ねむいねずみシリーズがとてもお気に入りです!
いつもとっても眠たそうなねずみくん。
旅に出て、1日歩き続けて、もうヘトヘトで、ねむいねむいねずみくん。
目も半分閉じかけています。
そんな時、ぼんやりとお屋敷が見えてきました。
少しぼろそうだけど、雨風をしのいでくれそう。
ねずみくんは、家の中に入ってみると、中は荒れ果てていて、
だれも住んでいないようです。
壊れてやぶれたソファーや、足の折れた机、二階の部屋には、
ボロボロだけどベッドもあり、ねむいねずみくんは、さっそくベッドに横になりました。
すると・・・ベッドやタンスや、メイク台が、大きな音を立てながら、
踊ります。
なんだ?ここはお化け屋敷!?
ねずみくんは驚いて、目を覚まし、1階へ降りていくと、
今度は鳩時計を見つけ、ねむいねずみくんは、鳩時計の小さなドアを開けて、
その中で眠ることに。
すると・・・・カチカチカチカチ・・・・
突然時計は動きだし、中から鳩が出てきて、ねずみくんは追い出されてしまいました。
今度はめげずに、台所の床で寝始めると、
床に落ちていた空きビンたちが、カチャカチャと音を鳴らしながら、動きだしました。
またもや起こされてしまったねずみくんは、最後にお風呂場へ。
風呂場にはからっぽのよごれたバスタブがあるだけでした。
その中で眠り始めると・・・・
やがて浴槽のそこからゴボゴボと水が湧き出てきました。
でも、ねずみくんはもう眠くてフラフラだったので、目を覚まさず、
すやすやと眠り続けました。
朝になって目を覚ますと、水もなくなっていて、元の浴槽でした。
台所に降りていくと、なぜだか美味しそうな朝ごはんが用意されていて、
ねずみくんはやっぱりここはお化け屋敷なんだなぁ~と思いました。
野原を歩いていくと、汽車が止まっていて、貨車の中にもぐりこむと、
また眠り始めるねずみくん。旅はまだまだ続きます。
子ども眠くて、ご飯を食べながら船を漕ぎ始めたり、
さっきまで遊んでいたと思ったら、
ダイニングテーブルの下で寝ていたり、
ベッドにたどり着けずに、どこでも寝れてしまう子どもがうらやましかったりします。
ねずみくんもお化け屋敷に翻弄されながらも、最後水が溜まっていく浴槽の中で、
気持ちよさそうに夢をみているねずみくんが、とてもかわいくて、ユーモアたっぷりです。
子どもは水浸しなのに、起きないねずみくんが面白いようで、
おぼれないのかな?と心配していました。
お風呂の中で、寝落ちする心地よさもいつか知ることでしょう笑
とろ~んとしたねずみくんの目を見ていると、自然とこちらも眠くなってきます。
夜の読み聞かせにもおすすめ絵本です(*^^)v
《著者紹介》
作:佐々木マキ(ささきまき)
1946年神戸市に生まれる。京都市立美術大学中退。マンガ家、絵本作家。絵本の作品には、『やっぱりおおかみ』『おばけがぞろぞろ』(福音館書店)『ピンクのぞうをしらないか』『ぶたのたね』(絵本館)などがある。
※絵本より引用