3つ子の兄弟がいろんな問題に直面して、子どもたちだけで解決しようと
読者に『こんなとき きみならどうする?』と問いかけながら、一緒に考えていく絵本。
子どもは何でも自分でやりたがる、まだまだ目が離せないけれど、
成長するための通過点として、親は見守りの時期でもあります。
色んな事に挑戦するけど、まだまだ失敗や、汚したり、こぼしたり、
親は子どもの一挙手一投足に翻弄されっぱなしです。
子どものあるあるネタをいっぱい集めて、改めてどうしようか?と考える絵本。
ケチャップで汚れた服はどうしよう?
そのまま服のケチャップをソーセージにつけて食べようという案も出れば、
もっとケッチャプだらけにして模様にしちゃおうという案も出て、
最後は、服のケチャップをふいてから、洗濯機で洗うという答えに落ち着きます。
お友達に借りたクレヨンを折ってしまったらどうする?
こっそり返しておこうかなぁという案、
怪獣がふんで壊したんだよ~という案、
ごめんねと正直に謝って、折れたクレヨンはテープで繋げる案。
すべてのクレヨンを返すときにはありがとうというお礼も忘れずにねと、
絵で場面を描かれているので、子どもに分かりやすくイメージでき、
一緒にどうしたらいいのかな?と読み聞かせしながら、子どもに考え、
判断させる練習になります。
3つ子の一人がおねしょをしてしまった時の提案がとても可愛かったです。
ごちそうの夢を見て、よだれが出たっていうのはどうだろう?
ぬいぐるみがおねしょしたよはどうだろう?
そして3つ子の兄弟が出した最後の答えは、
”『みんなでしゃいました』”というバレバレでかわいい嘘です。
これはママのイライラも消えてしまう魔法の言葉かもしれません。
身近な子どもあるあるネタで、共感しながら、
子どもの考える力を伸ばしてくれる一冊だと思います(*^-^*)
【作:スギヤマカナヨ 出版社:ひかりのくに】