足が遅いオオカミが、どうしてもぶたをつかまえて、食べてみたいと思い、
キツネの博士を頼ることに。キツネの博士からもらったのはピンク色をした、
「ぶたのたね」。さっそく土に植えて、毎日早く育つ薬をふりかけながら、
楽しみに待っていると、みるみるうちに木は大きくなり、
たくさんのぶたの実を付けました。
おおかみはウハウハ。さてひとつぶ!? いっぴきずつ食べようと思っていた矢先に、
ゾウのマラソン大会があり、木の目の前を走る去ると、地面は揺れ、木は揺れ、
たくさんのぶたの実が地面に落ちてきました。
そのままぶたたちは走って逃げていきます。
オオカミも追いかけますが、足が遅いので捕まえることが出来ません。
残りの一匹が木の下で気を失っていたので、焚火をして焼こうとすると、
ぶたが目覚め、またしても逃げられてしまいます。
おまけにオオカミは自分のしっぽを間違って焼いてしまい・・・
オオカミはそれでもめげていません。
このお話には続きがあるようで、続きが気になります。
オオカミはいつかぶたさんを食べられる日は来るのかな?
子どもにこの絵本大うけでした。木にぶたがたわわに実る構図も面白いし、
結局全部逃げられてしまうのも面白いし、それでもめげてないオオカミが面白かったようだ。
子どもに「オオカミの立場だったらどうする?」と質問すると、
『う~ん、スーパーに行って豚肉買ってくるかな。』と現実的でクールな回答がwww
私は、出来立て料理がたわわに実る木があったらいいなぁ~と想像して楽しんでいました。
《著者紹介》
作:佐々木マキ
1946.10.18神戸市生まれ。
「変なお茶会」「どろぼうたちのよる」「おやつですよーっ」「ピンクのぞうをしらないか」「あそぼうよセイウチ」「はいいろひめさま かぞえうた」「はいいろこくの はいいろひめさま」「へんなどうぶつ みつけたよ」「ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします」「ムッシュ・ムニエルのサーカス」「ムッシュ・ムニエルとおつきさま」
「また ぶたのたね」「またまた ぶたのたね」「やっぱりおおかみ」「ねむいねむいねずみ」「なぞなぞライオン」
※絵本より引用
【作:佐々木マキ 出版社:絵本館】