★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

シモンのおとしもの

 

シモンが学校から家までの帰り道で、たくさんの落とし物をします。

 

その落とし物を探すユニークな絵本。

 

舞台はパリの街。

 

都会の街並み、秋の紅葉した木々、博物館や美術館、広場の曲芸を観たり、カフェ、

 

楽しい寄り道をしながら、家路を急ぐシモンと姉のアデール。

 

帰り道持っていた猫の絵や、本、身に着けていたマフラー、手袋、帽子、

 

クレヨンにかばん、コートにセーターを次々に落としてなくしてしまうシモン。

 

探しても見つからないし、シモンはすっかりなくしたことさえ忘れて、

 

次に興味のあるものにまっしぐらです。

 

家に着くころには、薄いブラウスとズボン姿になっているシモン。

 

姉のアデールは一緒に歩いていて、その度にシモンがものをなくすので、

 

探しますが、何ひとつ見つからず、最後にはシモンさえ見失ってしまい、

 

ひとりヘトヘトに。

 

シモンがようやく家に戻ってきて、しばらくすると、ドアをたたく音がしました。

 

玄関を出てみると、そこには、シモンの落とし物を拾って届けに来てくれた人の

 

長蛇の列ができていましたというお話。

 

緻密に描かれた絵の中に、それぞれのページにシモンが落としたものが隠れて居ます。

 

それを親子で見つける作業がとても楽しい絵本です。

 

目を凝らしても、すぐに見つかるものばかりではなく、意外な場所から出てきたり、

 

どっちが先に見つけられるかなぁ?と競争しながら、パリの美しい風景にうっとりしました。

 

20世紀はじめのパリの街を再現しているそうで、最後のページには、

 

歴史的建造物の説明や、文化、歴史をたどっていけ、

 

タイムスリップしたパリの街を観光している気分になります(*^-^*)

 

【作:バーバラ・マクリントック 訳:福本友美子 出版社:あすなろ書房

 

 


シモンのおとしもの