『あんなに小さかったのに』
『あんなにママっ子だったのに』
『あんなに好きだったのに』
『あんなに泣いていたのに』
子育てのあんなに、こんなにがたくさん詰まった本。
赤ちゃんのときから子どもが成人して、自分がおばあちゃんになるまでが、
短いフレーズの文字と、多彩な絵で表現されている絵本です。
子どもよりも、親になった大人に贈りたい一冊です(*^-^*)
言葉は少ないけれど、絵がたくさんの記憶を呼び起こし、
自分が子ども時代だった時の、親の想いだったり、
今子育てしていて、感じる気持ち、
そして私はまだおばあちゃんという立場にはなっていませんが、
私が子どもを産んだときの、母がおばあちゃんになったときの想いを、
絵本で疑似体験し、いろんな涙と熱い想いが次から次へとこみ上げてきます。
これは自分が親になったからこそ、沁みる絵本なのだと思います。
子どもが思春期になったとき、子どもが成人したとき、家を出たとき、
結婚して子供が産まれたとき、一人で読み返しては、またその都度違った
想いが込み上げてくるのだろうなぁと思いました。
愛しても、愛しても、まだ足りなくて。
もっと一緒にいたいと、欲張りになって、
ずっとそんな気持ちを抱えて生きていく日々が、愛おしく、
幸せと呼ぶのだろうなと感じました。
子どもは笑いながら読んで、私はとなりでウルウルしながら読み終えました☆彡
こんな対照的な親子の時間が流れる絵本です(*^-^*)
《著者紹介》
作:ヨシタケシンスケ
1973年神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったスケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど多岐にわたり作品を発表。絵本デビュー作『りんごかもしれない』で第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第16回産経児童出版文化賞美術賞、第8回『(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞』を、『もうぬげない』でボローニャ・ラガッツィ賞特別賞を受賞。『つまんないつまんない』で2019年ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞に選出。近著に『あるかしら書店』『もしものせかい』などがある。2児の父。
※絵本より引用