これまでに400冊以上も作品をつくってきた五味太郎さん。
色使いや、絵の世界観、ハッとさせられる言葉の数々は、
私たちの感性をいつも刺激してくれる。
このカラフルな表紙に、とてもワクワクしました。
私たちの目の前に一本の道がある。
人がひとり通るのもやっとなぐらいの狭い道や、車が何台も走れる、広い道。
最初は一本の道でも、途中二本の分かれ道になるかもしれない。
右にいくか?左にいくか?どんな景色が待っているのだろうか。
時には深い森のように、道なき道を歩むこともあるかもしれない。
川は船が通る道。川の上を走る橋は、川をまたぐ道。
空に描かれた飛行機雲は、飛行機が通った道。
長いレールの道は、汽車の道。
道は外にしかないわけではない。家の中にもたくさんの道が通っている。
煙のが通る道、煙突。
電波の通る道は、電線。空気が通る道は通風孔や換気扇。
ガスの道も、水の通る道もある。
いろいろな道があって、私たち人間や、私たちの暮らしが成り立っている。
道は繋がっている。色々な景色を見せてくれる。
同じ道でも、歳が違えば、背丈が違えば、見えてものも変わるかもしれない。
私たちの前には、人生という道が広がる。今日もたくさん歩こう。