★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

どんぐりむらのぼうしやさん  *なかやみわ

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息子が大好きな”そらまめくんシリーズ”の作者の作品です!

 

どんぐり村で帽子屋さんを営む、どんぐりのぽーと、ちーと、くりん。

 

村で帽子が売れなくなり、どんぐり町まで、お客さんを求めて遠征します。

 

そこでも、なかなか帽子が売れずに途方にくれていると、

 

ねずみの親子が同じ帽子を4つも買ってくれました。

 

同じ帽子じゃ、誰のか見分けがつかなくなるんじゃないかと心配になり、

 

その後ねずみさんが、どうやって帽子を使うのか気になって、

 

後をついていきました。

 

すると、捨てられていた絵具を使って、4つの帽子に色とりどりの絵を描き、

 

オリジナルの帽子へと変身させていました。

 

その光景をみていたぽーと、ちーと、くりんは、

 

さっそく町に捨てられた材料を採取にでかけました。

 

毛糸の帽子が捨てられていれば、毛糸をほどき、

 

布切れを拾い、ボタンや、リボン、木の実、草の実、お花まで。

 

持ち帰った材料で、カラフルなデザインのかわいい帽子をたくさん作り、

 

お店に並べると、瞬く間に帽子が売れて行きました。

 

どんぐりたちは、町から村に戻って、同じように新しいデザインの帽子をつくり、

 

リニューアルオープンさせると、みんな嬉しそうに、新しい帽子を手にとり、

 

わくわくしながら、お気に入りの帽子を選んでいきました。

 

お店はたちまち大人気になりましたというお話です。

 

お店屋さんごっこに興味を持っている息子へ、読み聞かせしました。

 

大人になったら、いつか仕事をするようになる。

 

そして、大人は働いている時間が人生の中で、とても長い。

 

どんな仕事に就いても、仕事に行き詰ったときに、

 

この絵本のどんぐりたちのように、めげずに、工夫して、知恵を絞って、

 

働いていてわくわくするような、そんな時間に変える力を持ち続けて欲しいなと

 

思いました。働くこと、仕事に、希望と夢を持たせてくれる一冊です!

 

何か困難な状況になったときも、前向きに、その困難をバネに伸びっていって

 

欲しいなと思いながら読み聞かせしました(*^-^*)

 

とても可愛らしく、勇敢な絵本です☆彡

 

 

《なかやみわ》

作:なかやみわ

埼玉県生まれ。女子美術短期大学造形科グラフィックデザイン教室卒業。企業のデザイナーを経て、絵本作家になる。主な絵本に『そらまめくん』シリーズ(福音館書店小学館)や『クレヨンのくろくん』シリーズ(童心社)、『こぐまのくうぴい』シリーズ(ミキハウス)など、他にも人気作多数。可愛いキャラクターたちが大活躍する心温まる作品は、子どもたちやお母さんに高い指示を得ている。

 

※絵本より引用

【作品:どんぐりむらのぼうしやさん 作:なかやみわ 出版:学研プラス】

 

 


どんぐりむらのぼうしやさん [ なかやみわ ]

おはよう、はたらくくるまたち

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『おやすみ、はたらくくるまたち』のシェリー・ダスキー・リンカーと、

 

トム・リヒテンヘルドが共作の第3弾作品です!

 

著者は、乗り物が大好きな自身の子どもたちが、

 

1日の終わりにしっかり眠りにつけるようにと寝る前の読み聞かせの絵本として

 

製作したのが始まりだそうです。

 

おやすみの絵本は、夜働くく車たちが、眠りにつくまでのことを、夜の過ごし方を

 

丁寧に描いた絵本で、夜が主の絵本なのですが、今回はおはようから始まって、

 

おやすみは関係ないのかなと思いきや、ちゃんと今回も眠りに誘うしかけが

 

用意されていました(*^-^*)

 

5台の働く車たちが、朝目を覚まし、元気に働き始めます。

 

新しい工事はどうやら、とっても立派な大きなビルを建設するお仕事のよう。

 

果たして5台の車でできるのでしょうか?

 

そこで、しばらく考えたミキサー車が急にクラクションを大きく鳴らし、

 

働く車の仲間たちをさらに5台呼びました。

 

合計10台で、一緒にビルをつくることに。

 

ブルドーザーとスキッドステアローダーが力を合わせて、大きな岩を砕き、

 

地面を平らにしていきます。

 

ショベルカーは穴掘り名人で、細長い穴を掘ると、バックホーローダーがやってきて、

 

排水管をゆっくりおろします。

 

2台は協力しながら、排水管を設置し、土をかければ完成です。

 

ブームを伸ばしたクレーン車は、鉄骨を高くつりあげ、

 

ゆっくり回し運びます。

 

たいへん!もう運ぶ鉄骨がなくなってしまいました。

 

そこに一目散でかけつけたのは、ひらだいトラック。

 

ひらだいトラックは50トンの鉄骨をのせて、クレーン車の横にぴったりと

 

停車しました。これで作業再開です!

 

フロントエンドローダーとダンプカーはすくった、土をダンプカーにのせていきます。

 

ミキサー車も大忙しです。

 

大きなドラムを回しながら、コンクリートを流し込む作業。

 

道路、床に、ビルの基礎、全部をしっかりコンクリートで固めていきます。

 

でも高いところは、さすがに届きません。

 

それならと、ポンプ車がやってきました。

 

ブームをするする伸ばし、コンクリートを流し込みます。

 

2台で助け合えば、あっという間に仕事が終わります。

 

力を合わせて働けば、工事も予定通りに進みます。

 

夕方、助けてくれた5台の働く車たちが帰っていきます。

 

クレーン車はブームを伸ばし、『ありがとう』っと手を振りました。

 

おひさまも沈み、日が暮れ、働く車たちも、やわらかい土のベッドによこたわり、

 

つかれた体を休めます。

 

そっと目を閉じ、ゆったりと、明日の朝までいい夢をみよう。

 

おやすみなさい。

 

おはようと元気に始まる絵本ですが、

 

乗り物、働く車が大好きなお子さんの夜の読み聞かせにおすすめな絵本です!

 

ポップな元気な絵で、働く車たちがそれぞれに、どんな仕事を担っているのか分かり、

 

協力して頑張れば、困難に見えることでも、成し遂げることができるんだという、

 

立ち向かって、挑戦してみようというメッセージも含まれています。

 

働く車がコミカルに表情豊かに描かれていて、小さな元気な子どもたちの顔と

 

重なります。

 

※絵本より引用

文:シェリー・ダスキー・リンカー

絵:トム・リヒテンヘルド

訳:福本友美子

出版:ひさかたチャイルド

 

 

 


おはよう、はたらくくるまたち (おやすみ×のりもの×キャラクター【2歳・3歳・4歳児の絵本】)

 

 

 

 

 

 

サンタクロースってほんとにいるの?

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子どもと一緒にお風呂に入っている時に、子どもからサンタクロースって本当にいるの?

 

という問に親が丁寧に答えていくお話です(*^^)v

 

子どもの時私も、親にサンタがいるのか質問した覚えがあり、

 

今親になり、いつか子どもに聞かれる日がくるのだろうなと思います。

 

そんな時、この絵本を読み聞かせしょうと、あたためている一冊です☆

 

”『サンタクロースってほんとうにいるの?』”

 

お父さんは、子どもたちの問いかけに、『いるよ』と答えます。

 

”えんとつのない家にはどうやって入るの?”

 

”どうしてぼくの ほしいものがわかるの?

 

こどもの ほしがっているものがわかるひとだけが、サンタになれるんだよ。

 

どうして、よなかにくるの?

 

おれいをいわれるのがはずかしいからだろ

 

どうしておとうさんや、おかあさんにはこないの?

 

こどものときに たくさん もらったからね

 

みなみのくにでは どうするの?

 

ゆきがなければ ソリはつかえないよ

 

ソリがだめなら さあ、ヨットかな じてんしゃかな

 

どうやって ひとばんで せかいじゅうをまわれるの?

 

ひとりで まわりきれなかれば てつだってくれる なかまをよぶんじゃないの?

 

来ないうちもあるのはなぜ?

 

びょうきの このそばで あさまで はなしこんでしまって

 

まわりきれなくなったのかなあ

 

ねえ、ほんとうにいるの?

 

いるよ。

 

サンタクロースはね こどもを よろこばせるのが なによりの たのしみなのさ

 

だって こどもが しあわせなときは みんなが しあわせなときだもの

 

サンタクロースは ほんとうにいるよ

 

せかいじゅう いつまでもね”

 

子どもの問いかけは、時に的をついているし、現実的で、鋭くて、

 

大人がびっくりするぐらい、大人な質問をしてくることがある。

 

それにごまかさず、なるべく嘘をつかず、答えていきたい。

 

メルヘンな、絵空事でないのがこの絵本の好きなところです。

 

サンタが来る季節が夏の国はどうするのか?

 

煙突がないおうちはどうするのか?

 

サンタさんは世界中でたくさんの子どもにプレゼントするけど、その資金は?

 

おじいさんだけど、サンタさんが死んでしまったらどうなるの?

 

サンタがくる家と来ない家があるのはなんで?

 

と私だったら何て答えるだろう?と思わず考えてしまい、

 

答えが見つからない問いかけに、その答えを知りたくて、

 

絵本のページをめくりながら読みました。

 

大人になるにつれて、いつの間にかサンタクロースの正体を知ってしまうのだけれど、

 

サンタクロースは、大人が子どもを思う愛が、サンタという形になって存在している。

 

だからサンタクロースは世界中、いつまでも あり続ける存在。

 

そんな世の中であり続けるますように。

 

11月ぐらいからクリスマスまでの間、子どもに読み聞かせしたい絵本です(*^-^*)

 

今年も、素敵なクリスマスになりますように☆

 

※絵本より引用

【作:てるおかいつこ 絵:杉浦範茂 出版社:福音館書店

 


サンタクロースってほんとにいるの? (かがくのとも絵本)

 

 

くだものなんだ *きうちかつ

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『やさいのおなか』『やさいのせなか』に続く第三弾。

 

普段よく目にする果物なのに、見る角度を変えて、モノクロになるだけで、

 

不思議な形が浮かび上がり、大人でもこれはなんだ?と分からない果物も

 

いくつかありました。

 

今回は果物の断面図だけでなく、工夫が凝らされていて、

 

ページをめくってなるほど!と新しい発見&驚きがあります(*^^)v

 

例えば柿の断面図がモノクロになっていると、

 

動物のフクロウの顔に見えたり、

 

柿の橙色から、モノクロになるだけで、見慣れていた果物が違うものに見えてきます。

 

梨の断面図がモノクロになると、

 

梨の中心にある種の部分が、入口の狭い細長いつぼに見え、

 

あまり普段注目せずに剥いていましたが、梨の種は、ちょっとした芸術作品のようです。

 

バナナを切った断面図は、私も何かわかりませんでした。

 

すごく身近なフルーツなはずですが、普段は皮をむいて、

 

そのままパクリと口にいれているので、バナナの断面図を見ることが少なかったせいか、

 

バナナを切った断面図がすぐに浮かびませんでした。

 

イチゴを真っ二つに切って、モノクロにすると、シマウマのおしりに見えます笑

 

人間は視覚的に、そのものをとらえる際に、色彩も大きく反映しているんだと思います。

 

色彩を加えるだけで、あっという間に、シマウマがイチゴに変身です(*^-^*)

 

拡大してみると、なかなかの迫力です!

 

普段意識して、よく見ていなかったけれど、身近にこんなに美しいも景色が

 

あったのかと気づかされます。

 

子どもとクイズを出しながら、果物に親しみを持ってもらえる一冊かなと思います。

 

いつも意外性があって、大人でもパッと見でわからないものも多く、楽しめます。

 

《著者紹介》

作:きうち かつ

1957年、東京生まれ。絵本・造形作家。学生時代から子供会活動に関わり、都内の児童館などで工作指導を行う。現在は別府市を本拠地に執筆、講演活動に勤しむ。

著書に『やさいのおなか』『やさいのせなか』『工作図鑑』『みんなでつくるーふゆのかざりもの』『木内かつ絵本あそび』(以上福音館書店)、絵本に『ぼくはこっくさん』『てのなかなーんだ?』(年少版こどものとも/福音館書店)、『ジャムさんちのたからばこ』『つくってあそぼう!おまつりやたい』(かがくのとも/福音館書店

『かがとんできたよ』『おやつはなあに?』『あめのひのおむかえ』『どんぶりどうじょう』(キンダーメルヘン/フレーベル館)、『め きらきら』(チャイルドブック/チャイルド本社)『おさんぽクレヨン』(もこちゃんチャイルド/チャイルド本社)など多数。

※絵本より引用

【作・絵:きうちかつ 出版社:福音館書店

 

 

 


くだもの なんだ (幼児絵本シリーズ)

 

じゅんばんなんてきにしない   *テリー・ミルン

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犬のチャーリーは朝起きてから、夜眠るまで、毎日の日課があり、

 

その大切なルーティンを崩してしまったら、何か怖いことが起きるのではないかと

 

心配で、自分で決めたルール・順序・手順を守って生活している。

 

毎朝、起きてから一通りのルーティーンを行ったら、

 

買い物へ出かける。

 

もちろんいつもの道順で歩き、途中にある消火栓のまわりをぐるっとひとまわりして、

 

大きなかしの木は、ひだりがわを歩く。

 

ねむるときには、ベッドのしたと、カーテンのうしろを、確かめて

 

ベッドにたくさんのぬいぐるみを、決まった順番に並べる。

 

そして1日を振り返って、今日もいい日だったなぁ~と思い出しながら、

 

眠りにつきます。

 

そんなある日、突然1本の電話がかかってきます。

 

友達のハンスが動けなくなって、チャーリーは助けに行くことを約束しました。

 

チャーリーは急いで、いつもの日課を順番通り行おうとしますが、

 

友達のハンスが心配で水やりを忘れたり、消火栓も急いで通り過ぎ、

 

かしの木もいつもと違う方向を歩いてしまいました。

 

チャーリーはベッドに戻って、はじめからもう一度やり直したかった。

 

そうこう、考えているうちに、かくれんぼをしていて、

 

パイプから出られなくなったハンスを見つけました。

 

チャーリーは知恵を絞って、

 

ハンスをパイプから無事救出し、そのあと、みんなで仲良く遊んで、

 

チャーリーはとてもいい気分でした。

 

チャーリーは、ベッドにいつもなら順番にぬいぐるみを並べるのに、ぐちゃぐちゃのまま。

 

今日はやらなくちゃいけないことを、忘れてばかりだけど、

 

それなのに、うまくいったよと思いながら、眠りました。

 

それからチャーリーはいつもと違うことをしたら、何か素敵なことが起きると

 

順番を気にしないで、怯えずに暮らすようになったお話です!

 

チャーリーにとって、いつもと同じ手順を踏むことは、

 

安心で、ゲン担ぎだったのでしょう?

 

ひょんなことから、そのルーティーンが失われ、

 

素敵なことが起きたことによって、チャーリーは心配を手放し、

 

自由になりました。

 

いつもと違う道、違うことをすると、見えてくる景色も変わり、

 

いつもとちがう1日を過ごすことができるかもしれません。

 

《著者紹介》

作:テリー・ミルン

南アフリカ共和国生まれ。現在はイギリス・オックスフォードを拠点に、

作家・画家として活動。マーティン・ワッデル、アンジェラ・マカリスター、

ビビアン・フレンチらの作家のお話の絵を描いた作品が、アンデルセン・プレスやウォーカー・ブックスなどイギリスの出版社から出版されている。娘が、不安から同じ行動を繰り返すという問題を抱えていることから、同様の悩みを持つ子どもたちを励ますために、本作を発表した。

※絵本より引用

【作:テリー・ミルン 訳:いしいむつみ 出版社:BL出版

 

 


じゅんばんなんて きにしない

まさかさかさま 緑の巻  *伊藤文人

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さかさ絵本シリーズです(*^^)v

 

お話と絵が逆さまにすると、まったく違う物語、絵が浮かび上がってくる

 

1ページで2度美味しい、おもしろい絵本です!

 

今回は動物がメインで登場し、動物が好きな子にはぴったりな一冊です。

 

著者が絵本を制作するときには頭をやわらかくして、描いているそうで、

 

読者も頭をやわらかくして、絵本をくるくる回すと、

 

まったく違う世界に迷い込みます。

 

くるくる回しているうちに、どちらが進行方向かわからなくなってしまい、

 

絵本の進行方向さえ分からなくなり、迷子になります笑

 

 

一方から見ると、大きな船が後ろからせまってきていて、浮き輪のラッコさんが

 

のまれてしまわないか心配になってしまう絵。

 

それをひっくりかえすと・・・

 

ラッコさんは、緑のぼうしをかぶって、マントをはおった紳士なネコに変身。

 

どちらが空かわからない不思議な絵。

 

おひげがもじゃもじゃで、角のかぶとをかぶっていて、鎖が体に巻き付いた男性の絵、

 

グラスを片手にってどんなシュチエーション!?

 

これを逆さにすると・・・・

 

おひげのおじさんが、ウシさんに変身。

 

持っていたグラスは、ベルに?

 

さっきの鎖が体に巻き付いた、おじさんの絵から、

 

なんとも優しい、のどかな風景が広がる。

 

次に、ラッパを吹いている、ピエロ柄の派手な服装のろうへいしさん。

 

逆さにすると・・・・

 

ピエロの下におじさん。おじさんは野鳥観察中!

 

何度も繰り返し、逆さにしたり、戻したりを繰り返しながら、

 

子どもはだまし絵に夢中でした。

 

鉄棒で逆上がりすると、いつもの世界が違って見える。

 

計算されて描かれた絵なのだろうと思うけれど、

 

頭をやわらかくして、計算しながらだと、

 

少し矛盾していて、かえって難しく考えてしまいそう。

 

著者がどんな風にアイデアを絞り出して、作品と向き合っているのか気になります。

 

ユニークで不思議な絵本の世界を体験できます(*^-^*)

 

《著者紹介》

作:伊藤文人(いとうふみと)

神奈川県生まれ。桑沢デザイン研究所グラフィックデザイン研究科卒業。現在イラストレーター及びグラフィックデザイナー。トリックアート(主にさかさ絵、さかさ文字)の研究をしている。著書に『さかさ絵本 まさか さかさま』(サンマーク出版)、

『脳を鍛える さかさことば』(メディアファクトリー)、『さかさえ えほん みらくる くるくる』(小学館)、共著に『さかさもさかさ』(出窓社)がある。

※絵本より引用

【作・絵:伊藤文人 出版社:サンマーク出版

 

 


まさかさかさま 緑の巻

 

 

 

 

 

ともだちタワー *ケルスティン・シェーネ

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なんだか元気がないペンギンさん。

 

動物園の仲間たちがみんな、心配しています。

 

理由を聞いてみると、

 

”『ぼく、とりなのに そらを とべないんだ。いろいろためしてみたけど、ぜんぜん うまくいかないんだ。』”

 

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一度でいいから雲の上を飛んでみたいなぁと思いました。

 

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この絵本を90度傾けてみると・・・

 

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動物たちは、ペンギンくんを高い丘の上に連れて行きました。

 

でも、まだまだ空は遠いままです。

 

そこで、石をたくさん集めて、積み上げて、タワーをつくりました。

 

まだまだ空は遠いです。

 

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もう積み上げる石がなくなってしまいました。

 

そこで動物たちは考えて・・・

 

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ぼくたち、みんなでタワーになろう。

 

 

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みんな縦一列に。

 

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ぞうさんが、ぺんぎんくんを支えて、空に到達しました。

 

みんなが作ったタワーで、ペンギンくんはとてもうれしそう。

 

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動物たちの表情が豊かで、かわいい。

 

みんなの愛情と、友情で叶えた、ペンギンくんの夢。

 

とても微笑ましく、一番下はハリネズミさんで、ヘビも丸く渦を巻いて、

 

縦になったり、キリンは逆立ちをしたり、亀がゾウを支えていたり、

 

ありえない設定、ユーモラスにあふれた一冊です(*^-^*)

 

一人では叶えられない夢も、大勢集まって、知恵を絞って、

 

協力すれば、出来ない事はないと元気をくれる絵本です!

 

《著者紹介》

作:ケルスティン・シェーネ

1981年ドイツのハーンで生まれる。ベルギッシェ・ヴッパータール大学でコミュニケーションデザイン専攻。ヴォルフ・エァルブルッフのイラストを研究する。好きな画材は鉛筆、パステル、水彩絵具。最近はペンタブレットもお気に入り。大学卒業後はフリーのイラストレーター、グラフィックデザイナーとして活躍。子どもむけの本も多く手がける。毛むくじゃらの仲間とともにハーン在住。

※絵本より引用

【文・絵:ケルスティン・シェーネ 訳:佐藤淑子 出版:パイインターナショナル】

 

 


ともだちタワー