★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

動物のうんち図鑑  *小宮輝之

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動物が大好きな子は、読めばもっと深く好きになる図鑑です!

 

うんちくがいっぱいのうんち図鑑!

 

著者は、上野動物園元園長も経て、40年間動物園で飼育にあたってきて、

 

動物が健康かどうか、

 

毎日をうんちをチェックしてきた飼育員さんならではの目線で綴られています。

 

色や形、出し方、活用術も、動物によってそれぞれです。

 

中でも印象に残ったのは、体のおおきなゾウのうんち。

 

ゾウのうんちは体も大きいだけあって巨大です。

 

普段は固まっているけど、雷など、ストレスが加わると、お腹の調子を崩してしまう

 

(ゆるゆるうんちに)繊細な面が意外性があって愛らしい。

 

ジュゴンのうんちは、主食が海藻なので、のりの佃煮のように、

 

真っ黒なうんち。

 

シマウマはトイレの場所が決まっています。人間とどこかトイレ習慣が似ています笑

 

そして子どもは親のうんちを食べて、親から元気な腸内細菌を受け継ぐそうです。

 

ナマケモノは週に1回しかうんちをしません。

 

怠けているわけではなく、地上は敵がいっぱいなので、

 

木を降りてうんちをするナマケモノは、

 

危険いっぱいの地上に降りる回数を減らしているそうです。

 

その他にもバクは自然の水洗トイレ!?だったり。

 

野生のバクは川の中でうんちをします。水の中でしかうんちができない特性があるようです。

 

ラクダのうんちは遊牧民にとって、赤痢という感染症になると、特効薬になったり。

 

うんちくがいっぱい、新しい発見ができる動物図鑑です(^^)/

 

子どもも大人も一緒に読んで楽しめる図鑑です☆

 

《著者紹介》

作:小宮輝之(こみやてるゆき)

1947年東京生まれ。明治大学農学部卒業後、多摩動物公園に就職。最初に担当した動物はクマやキツネ、シカなどの日本産動物と、ヤギやロバなどの家畜。上野動物園井の頭自然文化園にも勤務し、40年の間にさまざまな動物の飼育にかかわった。2004年から2011年まで上野動物園園長。著書に『ほんとのおおきさ・てがたあしがた図鑑』(学研プラス)、『ZOOっとたのしー!動物園』(文一プレス)、『シマウマのしまはサカナのほね』(メディアパル)、監修に『だれのうんち?』(偕成社、2021年3月刊行予定)などがある。その他、著書・監修多数。

※絵本より引用

【著:小宮輝之 出版社:小学館クリエイティブ

 


うんちくいっぱい 動物のうんち図鑑

ゆうびんひこうき こうのとりごう

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まっかな翼を持つこのうとり号は、昔大活躍していた郵便飛行機。

 

今は倉庫にロープで繋がれて、ひとりぼっち。

 

空を飛んでいた頃は、みんなが『こうのとり号だ!』と声をかけてくれた。

 

もう、ボクのことを知っている子どもたちはいないだろう。

 

また空を飛んでみたいなぁ~あの頃のようにと思いました。

 

こうのとり号は、倉庫でじっとしているのが嫌になり、

 

狭い倉庫の中をいったりきたりしていると、

 

とうとうロープが切れて・・・

 

倉庫の外へ、空へ、こうのとり号は飛び出しました。

 

久しぶりの空。

 

こうのとり号はくるくると、円を描きながら、鳥たちと一緒に飛び回ります。

 

村の上を飛ぶと、みんな空を見上げて声援を送ってくれています。

 

村の子どもたちも大喜び。

 

こうのとり号もみんなの歓声がうれしくて、エンジン全開で、

 

見事なカーブを描き、宙がえりして、ゆっくりと村へ降りました。

 

すると、村長さんが『村の郵便局長に任命する』と、

 

真っ赤なボディーを、ピカピカに新しく黄色に塗り替えてくれました。

 

こうして昔のように、空高く飛び、毎日村から遠くの街へ

 

みんなの手紙を運ぶことになりました。

 

この絵本は勇気を振り絞って、外に出て、また新しい場所を見つける勇気と喜びを

 

描いた一冊です!

 

こうのとり号が、空を飛ぶのが楽しくて、嬉しい気持ちが、

 

波打つ字のデザインにも表れていて、素敵です。

 

子どもから、どの世代にも、新しい居場所を見つける、今いる場所から飛び出す

 

前に進む勇気を与えてくれる絵本です(*^-^*)

 

《著者紹介》

作:ジェームス・クリュス

1926年、ドイツ・ヘルゴラント島生まれ。戦後のドイツ語圏で人気のある児童文学作家のひとり。邦訳された作品に、『あごひげ船長九つ物語』(講談社)、『笑いを売った少年』(未知谷)などがある。1960年ドイツ児童文学賞、1968年国際アンデルセン賞受賞。1997年没。

 

絵:リーズル・シュティッヒ

1913年、ドイツ・バイエルン州生まれ。ニュルンベルク、ベルリンの美術学校で学んだのち、絵本、新聞の風刺画、本の挿絵等の画家として活躍。2000年没。

 

※絵本より引用

作:ジェームス・スクリュス

絵:リースル・シュティッヒ

訳:はたさわゆうこ

出版社:フレーベル館

 

 

 


ゆうびんひこうきこうのとりごう

 

 

 

 

 

 

もりの100かいだてのいえ   *いわいとしお

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子どもが大好きな100かいだてシリーズ。

 

森の近くに住んでいるオトちゃんが、大好きなハープの練習をしていると、

 

どこからか不思議な音が聞こえてきます。

 

庭に見たこともない花が咲いていることに気が付き、近づいてみると、お花から、

 

どうやら不思議な音がしているよう。お花の咲いている場所を追っていると、

 

森の中の大きな一本の木の前に出ました。

 

木には小さな扉があり、ドキドキしながらオトちゃんは扉をあけると・・・

 

そこは、くまさんのおうちだったようで、君も音楽が好きなら上にあがってごらんと

 

言われました。

 

10階ごとに住む住人が変わり、森に住む動物や、鳥、虫たちがそれぞれ一緒に

 

暮らしています。

 

そしてみんなそれぞれに楽器を作っていたり、楽器を演奏しているようです。

 

くまさんはオルゴールを奏でたり、太鼓をつくったり、演奏したりしています。

 

シカさんは、サンタさんのお手伝いで赤い衣装に身支度しているシカや、

 

角にたくさんの鈴をつけたり、角のマラカスをつけてキレイな音を奏でています。

 

カマキリさんは、落ち葉でバイオリンを。

 

おさるさんは、ギターにウクレレマンドリンを器用に演奏しています。

 

ムカデさんは沢山の手足を生かして、ハンドベルを一人で操り、

 

カメレオンはトロンボーン

 

ナナフシは、長くて細い手足を生かして、フルートを。

 

洗濯ものも、自分の手を広げたら、いくらでも干すことができる便利な長い手。

 

鳥さんは見事な歌声を披露。みんなで合唱しているよ。

 

100階につくと、鳥さんたちが、オトちゃんのために、お手製の大きな

 

ハープを作ってくれました。

 

さぁこれからみんなで楽しい森の演奏会です。

 

ページをめくる度に、楽しい森の仲間たちの暮らし、音にあふれ、

 

賑やかで、華やかな絵本です(*^-^*)

 

《著者紹介》

作:岩井俊雄(いわいとしお)

1962年生まれ。絵本作家/メディアアーティスト。子供の頃に母親から「もうおもちゃは買いません」と言われ、かわりに工作の道具や材料を与えられたことからものづくりに目覚める。1985年、筑波大学芸術専門学群在学中に第17回現代日本美術展大賞を最年少で受賞。その後、国内外の多くの美術展に、観客が参加できるメディアート作品を発表し、注目を集める。テレビ番組『ウゴウゴルーガ』、三鷹の森ジブリ美術館の映像展示『トトロぴょんぴょん』『上昇海流』や、ニンテンドーDSのアートソフト『エレクトロプランクトン』、ヤマハと共同開発した音と光を奏でる楽器『TENORI-ON』、NHKの幼児番組『いないいないばぁっ!』のオープニングアニメーションなども手がける。

著書に『いわいさんちへようこそ!』『どっちがへん?スペシャル』(以上、紀井國屋書店)、『アイデアはどこからやってくる?』(河出書房新社)、『光のえんぴつ、時間のねんどー図工とメディアをつなぐ特別授業』(美術出版社)、『ゆびさきちゃんのだいぼうけん』(白泉社)、『ぼく、ドジオ。』(小学館)、『100かいだてのいえ』

『ちか100かいだてのいえ』『うみの100かいだてのいえ』『そらの100かいだてのいえ』(偕成社)などがある。

※絵本より引用

【作:いわいとしお 出版社:偕成社

 

 


もりの100かいだてのいえ

 

 


ギフトボックス100かいだてのいえ(全5巻)

ロボベイビー  *デイヴィッド・ウィーズナー

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ロボット大家族に、また新しい命が誕生!?

 

箱から赤ちゃんパーツを取り出して、パパとママが説明書を読みながら、

 

せっせと組み立てていきますが、なかなかうまく行きません。

 

そこで、親戚におじさんを呼んできて、赤ちゃんを組み立ててもらうことに。

 

ご近所さんも、赤ちゃんを一目みようと、オイルのケーキや、さびスープを

 

持ってお祝いにかけつける。

 

ところが、マニュアル通りではなくて、少々改良を加えたので、

 

赤ちゃんは急にロケットのように宙を飛び始め暴走します。

 

赤ちゃんを捕まえようと、子どもたちも、大人たちも、近所の人も大慌て。

 

網でようやく、赤ちゃんを捕まえる。

 

さぁ、もう一度組みなおそう。

 

赤ちゃんはようやく完成しました。ベビーベッドに寝かせるロボママ。

 

やれやれと赤ちゃんが入っていた空き箱を見ると、特別プレゼントロボベイビーと

 

書かれた箱がもう一つ。あらら双子ちゃん?とロボットの世界の、ロボット大家族の

 

ユニークなお話です。

 

ロボットのご飯やおやつが登場してきて、子どもは歓声を上げていました。

 

さびスープに、オイルケーキ、亜鉛を焼いたもの(クッキー?ケーキ?)、

 

ロボットの暮らしが、命の誕生が、コミカルに描かれています(*^^)v

 

人間のように、一つ一つのロボットに名前がつけられていて、

 

心を持って、心を通わせるロボットたち。

 

今後私たちの社会でもロボット化が進んで、一緒に生活する世界になっていく中で、

 

ロボットがモノとしてではなく、もっと人に身近な存在ということを、

 

絵本が愛らしく伝えてくれている一冊です!

 

《著者紹介》

作:デイヴィッド・ウィーズナー

アメリカ東部のニュージャージー州生まれ。『セクター7』『アートとマックス』『ミスターワッフル』『ぼくにまかせて!』(いずれもBL出版)など、精緻な描写で臨場感があふれる絵本を創作し続けている。『かようびのよる』(徳間書店)、『3びきのこぶたたち』『漂流物』(ともにBL出版)で計3度のコールデコット賞を受賞。小さい頃から、歯車やボルトなどの部品や、いきいきと動くロボットが大好きだった。絵本に登場するロボットたちにも機械や部品に関する名まえをつけている。

※絵本より引用

【作:デイヴィッド・ウィーズナー 訳:金原瑞人 出版社:BL出版

 


ロボベイビー

街どろぼう  *junaida

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友達も家族もいない巨人が、寂しくて、自分の住んでいる場所に、

 

街から家を、そこに住む人々を盗んでいきます。

 

巨人は盗んだ人々に、その代償として願い事をなんでも叶えますと伝えると、

 

人々は、私たちだけでは寂しいので、自分たちの家族を、友人を連れてきてくださいと

 

言い、みんな連れてくると、今度は私たちだけでは不便なので、

 

お店を持ってきてくださいと言い、

 

その数はどんどん増え、とうとう街まるごとを盗むことになりました。

 

巨人の周りには、人が溢れましたが、

 

巨人のさみしさは、解消されるどころか、募るばかりでした。

 

一人でいる寂しさよりも、誰かと一緒にいる寂しさのほうがつらい。

 

巨人はとうとう耐えられなくなって、自分が盗んで作り上げた街から一人離れました。

 

すると、以前に巨人が盗んだ街に、たった一軒、たった一人の少年が、

 

今もそこで独りぼっちで暮らしていました。

 

少年は街の誰からも選ばれず、声がかからなかったのです。

 

巨人と、少年は、寂しさを分かち合い、初めて互いの友達になりました。

 

それからは二人で話をしたり、サンドイッチをほお張ったり、

 

楽しい時間を過ごしましたというお話です。

 

巨人は街を盗むことは出来ても、人の心までは盗むことは出来なかった。

 

同じ孤独を少年と共有することで、巨人は寂しさと向き合い、寂しさを克服しました。

 

賑やかな大勢の人の中にいても、さみしさを抱えている人もいる。

 

たった一人の心を許せる親友がいるだけで、幸せになれることもある。

 

単行本サイズの小さな絵本の中に、大きなメッセージが込められています。

 

色彩も綺麗で、子どもから大人まで楽しめる絵本です(*^-^*)

 

【作:junaida  出版社:福音館書店 】

 


街どろぼう (福音館の単行本)

 

 

 

 

 

 

こねこのチョコレート  *B・k・ウィルソン

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弟思いのやさしいお姉ちゃん、ジェニーは4歳の女の子。

 

弟のクリストファーは、もうすぐ3歳の誕生日を迎えようとしている。

 

おかあさんと一緒にジェニーは、誕生日プレゼントを選びに買い物に出かけました。

 

おもちゃ屋さんで、私も欲しいとダダをこねることもなく、

 

しっかりもののお姉ちゃんは、弟に自分のお小遣いで、こねこの形をした、

 

かわいいチョコレートをプレゼントすることにしました。

 

そして誕生日の日まで、弟にプレゼントがバレないように、

 

お母さんは食器棚におもちゃを隠して、ジェニーは自分の部屋のたんすの引き出しに

 

隠しました。

 

その晩、チョコレートが気になってしまって、ジェニーは眠れなくなりました。

 

”『こねこのチョコレート、ひとつ たべたいな』”ジェニーはひとつだけと

 

自分に言い聞かせて食べてしまいました。

 

またベッドに戻ったジェニーでしたが、チョコの味が後を引きます。

 

もう一つだけ、

 

もう一つだけ・・・・

 

しばらくすると、箱の中のねこのチョコレートは、ひとつも、残っていませんでした。

 

ジェニーはとうとう全部食べてしまいました。

 

次の日はクリストファーのお誕生日です。

 

お父さん、お母さん、おばあちゃんがそれぞれプレゼントを渡すと、

 

クリストファーは大喜び。

 

”『ジェニーからもプレゼントがあるのよ』おかあさんが、いいまいた。”

 

ジェニーは下を向いたまま、チョコの箱をかかげ、

 

自分をはずかしく思っていました。

 

クリストファーはまたまた大喜びで、箱を開けると、中はからっぽでした。

 

”『ほんとうにごめんなさい』ジェニーは、すすりなきました。”

 

おとうさんが部屋に入って来て、クリストファーを呼びました。

 

なんと一緒に住んでいる黒猫のティブルが、自分のバスケットの中で、

 

子猫を3匹産んでいたのです。

 

お父さんは『クリストファーの誕生にティブルもプレゼントをくれたよ』と。

 

クリストファーは”『チョコレートのこねこより、ほんもののこねこのほうがずっといいや!』”と大喜び。

 

家族がみんなにっこり笑顔になりました。

 

息子へ読み聞かせしていると、ジェニーがいけないことをしているというのがわかるようで、

 

だんだん結末が怖くなってしまって、私の背中に隠れてしまいました笑

 

ジェニーが怒られると思って、怖かったそうです。

 

でも結末は予想外にほっこりと、幸せに包まれていて、ホッとしました。

 

しっかり者のジェニーも、ちゃんと4歳の女の子だったんだなぁ~と

 

とても微笑ましくなります。

 

そして、家族も決してジェニーを責めるわけでもなく、

 

温かく見守っている姿が素敵です。

 

《著者紹介》

作:B・K・ウィルソン

1929年、イギリスに生まれる。ロンドンやシドニーの出版社数社で編集者として活躍する。1976年からはフリーの立場で編集顧問を務める。著者も多数あり、幼い子ども向け

のお話の他、少年少女向けの小説も書いている。他に、各国の昔話の再話も多数ある。

現在はシドニー在住。

※絵本より引用

【作品:こねこのチョコレート 作:B・K・ウィルソン 絵:大社玲子 

  訳:小林いづみ 出版社:こぐま社】

 


こねこのチョコレート

ぼくにげちゃうよ 

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いつもママと一緒にいる子ウサギは、一人でどこか遠くに行ってみたくなりました。

 

かあさんうさぎに、『ぼくにげちゃうよ』と言いました。

 

かあさんうさぎは、『ぼうやが逃げるならどこまでもついていきますよ』と言いながら、

 

子うさぎの背中を追いかけます。

 

今度は小川の魚になって、泳ぐよと子うさぎが言えば、

 

お母さんは漁師になって、つりあげますよと。

 

かあさんが漁師になるなら、僕は母さんより高い山の上の岩になるよと話し、

 

ぼうやが高い山の上の岩になるなら、おまえがいるところまで、登山家になって

 

登っていきますよと。

 

じゃあ僕はことりになって逃げていくよと言えば、

 

ぼうやがことりになるなら、母さんはとまりに帰ってくるのを木になって待ちますよと。

 

 

母さんが木になったら、ぼくは小さなヨットになって逃げるよと言うと、

 

ぼうやがヨットになるなら、母さんは風になって、私の好きなところへ、ふいて

 

連れて行ってあげますよと。

 

じゃあ僕は人間の子どもになって、おうちのなかに逃げちゃうよと言うと、

 

ぼうやが人間の子どもになって、おうちに逃げ込んだら、わたしはお母さんになって、

 

その子を抱きしめますよと言いました。

 

だったら、うちにいても、かあさんのこどもでいるのと おなじだね。

 

そこで子うさぎは逃げ出すのをやめました。

 

絵本の中はカラーページとモノクロページの構成が順番に訪れ、印象的です。

 

愛されているからこそ、帰る場所があるからこそ、時にはそこから離れてみたい、

 

抜け出したいという子の気持ちと、

 

母親はきっと子どもがいくつになっても母親なのでしょう、

 

大きく成長して、自分で考え、自分の意思で、離れていくわが子を、

 

気づかれないように、そっと影で見守りながら、追いかけていくんだと思います。

 

親子の微笑ましく、変化する親子関係を、追いかけっこするような物語です。

 

お母さんの愛情や心配や期待というものが、決して押しつけがましくなくて、

 

ユーモアがあって、素敵な絵本です(*^-^*)

 

《著者紹介》

文:マーガレット・ワイズ・ブラウン

数ある児童作家の中で、ブラウンほど幼児期の子どもの関心事や心の動きについて、

知りつくしている人はないといえます。1952年、ブラウンは、若くして亡くなりましたが、その死は多くの人々に悲しみをあたえました。しかし、今や古典的存在となった

彼女の多くの作品は、毎年、何千人もの新しい読者に、喜んで迎えられています。

 

絵:クレメント・ハード

クレメント・ハードは、自分自身の絵本を創るだけでなく、マーガレット・ワイズ・ブラウンの名作『グッドナイト・ムーン』をはじめ、多くの作家にさし絵をつけています。

※絵本より引用

 

【作品:ぼくにげちゃうよ 作:マーガレット・ワイズ・ブラウン

 絵:クレメント・ハード 訳:岩田みみ 出版社:ほるぷ出版

 

 


ぼくにげちゃうよ (海外秀作絵本)