★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

つみきのいえ 

f:id:kiko_book:20210212094625j:plain

つみきのいえ

ひとりのおじいさんが、うみのうえにある、かわった家に住んでいます。

 

このまちでは うみの水がだんだん上に上がってきてしまうのです。

 

水が上に上がってきて、住んでいた家が、水の中に沈むと、

 

その家の上に、新しい家を建てます。

 

こうしてまるで、積み木を何個も、重ねたような家ができてしまったのです。

 

おじいさんはこの家に一人で住んでいて、おばあさんは3年前に亡くなりました。

 

朝起きると、家の中にある釣り堀のふたを開け、魚を釣り、ごはんのおかずにします。

 

その他にも、屋根の上でニワトリを飼い、パンを焼くための小麦を育てます。

 

足りないものは、家の近くをとおる行商人の船から買います。

 

近所に住むおじいさんと船の上で、チェスをしたり、夜になると波の音を聞きながら

 

眠りにつきます。

 

そんなある日、また床まで海の水があがってきました。

 

おじいさんは新しい家を建てるために、屋根に上ります。

 

f:id:kiko_book:20210212101807j:plain

つみきのいえ

 

昔はこの町にもたくさんの人が住んでいましたが、みんな移り住んでいきました。

 

そして新しい家づくりの作業中におじいさんは、大失敗をしてしまいます。

 

大工道具を下の下の家まで、落としてしまったのです。

 

急いで、潜水服に着替え、大工道具を探しに海に潜ります。

 

3つ下に家に大工道具が落ちていました。ここはおばあさんと最後に暮らした家でした。

 

とても懐かしい思い出が鮮明に蘇ってきました。

 

f:id:kiko_book:20210212101707j:plain

つみきのいえ

 

おじいさんは他の下の家にも行ってみたくなりました。

 

どの家にも思い出がいっぱいつまっています。

 

長女を嫁に出した家、たくさんの子どもと子猫と暮らし家、

 

初めての子供が産まれた家、おばあさんと結婚して初めて暮らした家。

 

下へ潜っていくほど、思い出も古くなっていきます。

 

おじいさんの新しい家が春に完成しました。

 

壁のわれめにタンポポが一つ咲いていて、おじいさんはうれしくなりました。

 

 

絵本『つみきのいえ』を読んだとき、これぞ絵本と思いました。

 

絵本の世界だから成り立つ世界。夢いっぱいの世界。

 

大人になったら、湿気が気になるし、嵐が気になって、とても

 

こんな発想にたどり着けないのですが、ちょっと憧れます。

 

子どもの時にこの絵本に出会っていたら、どれほどの感動だったかなと考えました。

 

そして思い出を遡って、実際にもぐって見られるって素晴らしい。

 

私たちは思い出は記憶にしか残らないので、それを実際にカタチに残せるおうちが

 

とても素敵でした。

 

絵本『つみきのいえ』は、短編アニメーションを絵本ようにリメイク・描き下ろしたもので、

 

2008年アニメ映画祭の最高峰と言われる

 

フランス・アヌシー国際アニメーションフェスティバルでクリスタル(最高)賞、

 

こども審査員賞をW受賞し、一躍世界も注目を集めました。

 

《著者紹介》

絵:加藤久仁生

1977年生まれ、鹿児島県生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業後、

2001年株式会社ロボット入社。同社のキャラクター・アニメーション部 アニメーションスタジオCAGE所属。Web、TVなどで様々なアニメーションを手掛ける。

2003年監督した短編『或る旅人の日記』などにより国際的に高い評価を得る。

 

文:平田研也

1972年生まれ、奈良県出身。青山学院大学文学部仏文科卒業後、1995年株式会社ロボット入社。同社のコミュニケーション・プランニング部所属。TVドラマ、劇場映画、ショートムービーなどの脚本を手掛ける。

 

※絵本より引用

 

 


つみきのいえ