今、昆虫に夢中な息子が選んだ絵本★
クワガタを擬人化して、昆虫が大好きなさっちんとの、楽しい虫の森のお話。
お話が3部構成になっていて、夏の森で行われる『すいえいたいかい』、
南国からきた『まいごのヘラクレスくん』、『あきのむしのもり』と物語は
続きます。
カブトムシやクワガタだけでなく、森にすむ沢山の虫が登場します!
夏の森のすいえいたいかいは、オニヤンマくんから招待状をもらい、
オオクワガタくんと、さっちんは泳ぎの練習を始めますが・・・・
オオクワくんはプカプカ浮くだけで、前に進めず、
さっちんはおぼれかけ、タガメくんとゲンゴロウくんに助らます。
泳ぎが得意じゃないならと、木をみんなで掘って、カヌーをつくり、
オオクワくんとさっちんはカヌーを漕ぐ練習を始めます。
最初は上手く進めませんでしたが、心を一つにして頑張ります。
大会の日、ゴールすると、みんなが好きな食べ物が待っていて、
美味しいスイカにがぶり。
さっちんは夏の遠足で、山にいくことになりました。
オオクワくんとしばらく会えないけど、帰ってきたらまた遊ぶことを約束し、
別れました。
オオクワくんは、むしのもりに戻ってみると、
なんとも大きな、そして鮮やかなカラダのヘラクレスくんと出会いました。
いつもはジャングルにいるのに、なんでこんなところに???
ヘラクレスオオカブトくんは、迷子のようです。
お腹もペコペコみたい。
オオクワくんは、ヘラクレスくんに樹液の出ている木へ案内しました。
でもヘラクレスくんにはちょっとすぱかったみたい。
すると、もりのみんながたくさんのフルーツを持ってきてくれました。
ヘラクレスくんのおうちは外国なようで、みんなで、ヘラクレスくんが
おうちへ帰れるようにイカダをつくることにしました。
うみへ運び、すると見慣れないちょうちょが・・・
オオカバマダラさんたちが迎えにきてくれていたのです。
イカダにたくさんのフルーツを乗せて、ヘラクレスくんはおうちへ帰っていきました。
オオクワくんは遠足から帰ってきたさっちんに、ヘラクレスくんのことを話すと、
遠足なんか行かなきゃよかった~と、とても悔しがっていました。
夏が終わると、樹液も乾いていて、何か食べ物はないか、みんなで森を探検です。
しばらく歩くと、りんごに、みかん、柿にぶどう、秋の味覚、フルーツでいっぱい。
みんなで美味しいフルーツを収穫してたくさん持って帰りました。
北風が冷たく吹き、身震いをしていると、
ミノムシさんが、あたたかい服を作ってくれるって!
みんなで色とりどりの落ち葉を拾い集めて、体にかけて地面にごろん。
みのむしさんがあたたかい落ち葉の服を作ってくれました。
みんなで冬への身支度です。
ミノムシさんに、お礼にフルーツをあげると、
フルーツの皮をつかって、あたらしいカラフルな洋服を作りましたというお話。
登場する虫さんを擬人化していて、虫と人の距離がとにかく近く、
虫の種類や、生態もよくわかり、何より虫と友達になれるという夢のようなお話に、
子どもも夢中です。
色鉛筆、クレバスを使った色鮮やかなタッチが素敵で、
虫たちと一緒に、むしのもりで、色んな挑戦をするお話です。
作者の虫が大好き!昆虫への愛情が伝わってくる一冊(*^^)v
《著者紹介》
作:タダサトシ
1968年東京生まれ。多摩美術大学絵画科卒業。物心つく頃から昆虫が大好き。
本気で虫と友達になれると思い、飼育したり、絵や工作で表現しては、楽しんでいた。
著書に『むしのもり』(小学館)、『カブトくん』『カマキリくん』『ありんこリンコちゃん』(以上こぐま社)などがある。
※絵本より引用
【作:タダサトシ 出版社:小学館】