前半は言葉はなく、長新太さんの絵で進行していきます。
子どもの気持ちは、1日の間に何度もいろんな気持ちに変化し続ける。
友達とおもちゃをとりあって喧嘩したこと、
ひとりは勝ち誇った気持ち、もう片方は、悲しい気持ち、悔しい気持ち。
お母さんに会ったときの、うれしい気持ち、
病院で注射されて、痛くて、怖くて、涙が出る。
それを同じ年齢の女の子に見られて、バツが悪く、恥ずかしい気持ち。
お父さんと、お母さんが喧嘩して、不安な気持ち。
いろんな気持ちが生まれては、また消えていき、その繰り返し。
やさしいきもち、おこるきもち、はずかしいきもち、うれしいきもち、
おそろしいきもち、かなしいきもち。
大人もも子どももみんな、きもちをもっている。
でも自分と、ひとの気持ちは違う。
だから相手の立場にたって、相手の気持ちに寄り添って、
考えてみることが大事。
大人になって忘れかけていた大切なことを、気づかせてもらえるような一冊です。
前半の絵だけの描写でも、どんな気持ちか手に取るようにわかります。
子どもと読み聞かせするときには、「どんなことがおきていると思う?」
「この子は、今どんな気持ちだと思う?」と問いかけながら、
相手の気持ちを想像し、考える機会になる一冊です!
4歳から小学校低学年までの子どもにおすすめな絵本です(*^-^*)