自分の畑をつくってみたいとエディ。
ママも、エディの提案に大賛成。みんなでガーデンショップに行って、
色々な種と、土と、植木鉢を買い集め、畑づくりの始まりです。
野菜は土から、雨から、空気、太陽からたくさんの栄養をもらって大きくなることを
知ったエディ。
お庭の土を耕し、えんどうまめのたねをまき、
ていねいに土をかけていきます。
長い枝を集めて、テントのように組うと、秘密基地の完成です。
秘密基地の周りに、いんげんの種を撒いて、お水をジョウロでたっぷりと。
植木鉢や、ヨーグルトのカップ、空き缶、もう履かなくなった古い靴にも、
土をいっぱい入れて、水をたっぷりふくませ、
ひまわりに、きんせんか、ブロッコリー、とうもろこし、かぼちゃの種を
それぞれに植えていきます。
エディは毎日草取りや水やりを欠かしません。
やがて芽が出て、ぐんぐんとひまわりも成長し、植木鉢から庭に植えました。
さぁ収穫の時が近づきます。
畑には毎日たくさんの虫や鳥たちが訪れ賑わいます。
朝いちばんに起きて、野菜の収穫です。
みんなで育てた、えんどう、にんじん、レタス、とうもろこし、かぼちゃを
サンドイッチやパイいしたり、そのままの味を楽しんだり、
お庭の畑の前でみんなでピクニックです。
ガーデニングの基本が学べ、最後のページには野菜の育て方がそれぞれに記載されていて、
野菜や草花を身近に感じられる絵本です。
普段スーパーで売られている野菜や、お皿にある食材がどんな種から育ち、
どんな風に成長していくか絵本で学ぶことができます。
また害虫についてもどうしたらいいか触れており、なるべく農薬などは使わず、
例えばナメクジやカタツムリは、お皿にビールを入れて誘引し、溺死させる方法や、
レタスなどの葉物野菜にはネットや、カサカサと音がでるテープ状のホイルを使って
防御する方法など具体的に野菜を育てる上での心構えや、
ノウハウまで具体的に知ることができます。
《著者紹介》
作:サラガーランド
英国の絵本作家。ロンドン芸術大学でタイポグラフィーを学ぶ。子ども時代よりハーブや植物に関心を持ち続け、多数の子ども向けの本のほか、ハーブ関連の大人向けの著書もある。翻訳された作品(大人向け)に『サラのハーブスパイス図鑑』(福屋正修訳、誠文堂新光社、現在品切)他。絵本の日本での翻訳出版はこれが初めての作品となる。
訳:真木文絵(まきふみえ)
童話作家、園芸&野菜エッセイスト、英国王立園芸協会員。アマチュア菜園歴10年以上。自宅の庭、ベランダ、そして市民農園で野菜つくりを楽しんでいる。著者に絵本
『ポットくんのおしり』シリーズ(福音館書店)、園芸本『おいしい菜園 とれたて野菜手帖』(NHK出版)、企画制作本に『からだにおいしい野菜の便利帳』シリーズ(高橋書店)、ほか多数。
※絵本より引用
【作:サラガーランド 訳:まきふみえ 出版社:福音館書店】