★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

ねぇママ、どうしてきょうりゅうはがっこうへいかないの? *カンタン グレバン

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こどものなんで?どうして?の疑問に、

 

ユーモラスたっぷりに、そしてシュールに答えるママ。

 

海外の絵本らしい絵本!

 

子どものなんで?どうして?には、真面目に答えすぎたかなぁと

 

絵本を読んでいて思いました。

 

わからないことはわからないって、言ってしまっていたし。

 

家事をしながらの時には、なかなか丁寧に答えることが出来ていないけれど・・・(^-^;

 

この絵本は、パパシリーズもあるようで、そちらも気になります。

 

ママの視点、パパの視点では、また違う会話になるのではと思います☆彡

 

題の”「ねぇ、ママ、どうしてきょうりゅうはがっこうへいかないの?」”という問いに、

 

ママは”「それはね、じぶんの ゆびだけじゃ、うまく かずが かぞえられないからよ。」”と答える。

 

確かにティラノサウルスも手の指は左右2本ずつ!

 

鉛筆持つのも、ピアニカ弾くのも難儀だわwww

 

くまさんが玩具さんに行かない理由に対しては、ぬいぐるみ売り場で、

 

他のくまのぬいぐるみと見分けがつかなくなってしまって迷子になるから。

 

とても可愛らしい回答。そして納得。パンダの赤ちゃんも動かないと見分けつかないかも。

 

カメレオンが好きな子の前でなんで赤くならないの?という疑問には、

 

”ハートのもように なるほうが すきだって おもっているからよ。”

 

このママの発想がとても好き。

 

イラストのカメレオンのハート柄の模様がとてもかわいい。

 

”ねぇママ、どうして オオカミは ハロウィーンで へんそうしないの?”

 

という質問には、”それはね、もともと とっても こわいへんそうをしているからよ。”

 

赤ずきんちゃんに扮したオオカミのイラストが描いてあり、何ともシュール。

 

最後のページはちょっと怖いホラーな感じですが、

 

ママの気持ちに思わず共感してしまうところもあり(*^^)v

 

何とも言えない読了感です!

 

子どものなぜ?どうして?は知らない事を知りたいという好奇心、成長の証。

 

ユーモアに答えていられるのもあと何年だろう?

 

そのうち、間違いを指摘される日もそう遠くないかもしれないなぁと思いながら

 

読んでいました(*^-^*)

 

【作・絵カンタン・グレバン 訳:スギヤマカナヨ 出版社:らんか社】

 

 


ねぇママ、どうしてきょうりゅうはがっこうへいかないの?

 

見つけておぼえる!さがし絵タウン

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3つのシリーズで展開されているさがし絵タウン。

 

記号やマーク、標識を絵から見つけて、覚えて学べる絵本。

 

他に、「記号とマーク 暮らし・公共施設」「道路標識」があります(*^-^*)

 

今回は「記号とマーク トラベル・リゾート」編です!

 

普段の暮らしではあまり見ない、リゾート地や、テーマパークならではの標識が

 

登場します。

 

また、日本だけでなく、海外の標識・マークが出てくるのも面白いです。

 

標識だけを集めた図鑑はありますが、どんな場所に、どんな状況下を想定して、

 

その標識が置かれているかが、絵を見て一目瞭然で分かり、

 

意味とマークを結びつけて覚えられる点が優れています(*^^*)

 

そして、楽しく公共マナーを学ぶことができます。

 

標識クイズもところどころに出て来ますが、大人もわからない、

 

初めてみる標識が多いこと。

 

最近のものでいうと、スマホに足跡がついて斜線が引かれている絵。

 

子どもと何だろうと考えていると、

 

子どもが「スマホを踏んではいけません。じゃない?」。

 

私もそう思ったwwww

 

でもわざわざ注意することじゃなくて、当たり前のことだよねそれ・・・・

 

答えは、歩きスマホ禁止マーク。

 

まだこのマーク見たことないけれど、答えを知ると納得!

 

最後のページには、タウンに出てきたマーク・標識が全てまとめられています。

 

小さな制限のある空間の中に、世界中の誰が見ても、意味がわかるものにする

 

シンプルに削ぎ取った中に、しっかり伝えたいメッセージをおさえるデザイン、

 

すごいですよね!

 

楽しく遊びながら、社会のルールを学ぶことができる絵本です(*^^)v

 

【著/編:永井もりいち 出版社:汐文社

 


見つけておぼえる!さがし絵タウン‐記号とマーク―トラベル・リゾート

 

 


見つけておぼえる!さがし絵タウン 道路標識

 

 


見つけておぼえる!さがし絵タウン‐記号とマーク―くらし・公共施設

 

 

 

 

 

 

 

 

14ひきのあきまつり  *いわむらかずお

 


14ひきのあきまつり (14ひきのシリーズ)

 

14ひきのねずみさんシリーズの絵本が、幼い頃から大好きでした(*^-^*)

 

ロングセラーですよね!

 

シルバニアファミリーの絵本版のような感じで、ミニチュアなベッドや、家具、暮らし、

 

美味しそうな食事がかわいくて、美味しそうで好きでした☆彡

 

読み聞かせてて気づいたのは、シリーズの絵本の表紙、裏表紙に、

 

家族のそれぞれの名前が紹介されていて、ところどころで、

 

子どもたちがかくれんぼするのを、見つけるようになっていて、

 

大自然の中に隠れた小さなねずみさんを探すのがまた、難しくて面白いところ。

 

このシリーズ絵本のいいところは、

 

季節を感じることができること、季節の味覚を味わえること、

 

そして何より大自然の中に、自分も一緒に飛び込んだような、

 

豊さと癒しを感じられる点です(*^^)v

 

14ひきのあきまつりは、紅葉する森の中でかくれんぼしながら、

 

木の実やきのこなどの秋の味覚を、収穫しに出かけます。

 

色づく葉っぱに、地面に転がるどんぐりでキャッチボールする子どもがいたり、

 

かくれんぼで見つからないろっくんを、みんなで探していると、

 

くりたけの兄弟に出会い、ろっくんの居場所を聞いてみると、

 

たくさんのくりたけ兄弟が急にかけだします。

 

みんなくりたけ兄弟に続きます。

 

途中秋の虫に遭遇したり、大きなキノコを見つけたり、

 

カエルやカマキリ、コオロギにも出会いました。

 

きのこのおみこしを担ぎながら、まるでそこは秋祭りです。

 

そこに、突然ビューと強風で、地面の落ち葉がすべて飛ばされたら、

 

ようやくろっくんを発見!静かになった秋祭り。

 

みんなで一列になって森の中を歩いて、家に戻ります。

 

森の中で収穫した木の実やどんぐり、きのこで

 

ごちそうを作って、14匹の賑やかな秋の食事会のはじまりはじまり。

 

表紙を一枚めくると、色んなきのこの種類も絵付きで紹介されています!

 

絵本を読んで、今年も紅葉が待ち遠しくなりました(*‘∀‘)

 

これから一歩一歩、秋が深まるのが楽しみです♪

 

【作:いわむらかずお 出版社:童心社

 


14ひきのあきまつり (14ひきのシリーズ)

 

 

 

かぞくって なあに?

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家族って何だろう?

 

生まれたら、いつの間にか所属していた家族という名の集団。

 

お母さんから生まれたから?

 

血がつながっているから?

 

男性と女性だから結婚するの?

 

いろんな疑問の答えがすべて詰まっている絵本。

 

家族の多様性について子どもに分かりやすく教えてくれる一冊です(*^-^*)

 

まだ、難しい内容かな?と思いましたが、

 

子どもの方が、いろんな家族の形を説明したときに、すんなり受け止めてくれています。

 

大家族や、男性同士や、女性同士の結婚だったり、里親に預けられた育つ子、

 

代理出産で生まれた子。ひとり親家族。ペットと一緒に暮らす人だったり、

 

その人によって、家族という考え方、あり方が違うんだよ。

 

ということを沢山の例をかわいいイラストで描きながら説明してくれています。

 

この絵本のいいところは、家族っていい時、幸せなときばかりではない、

 

現実を描いてくれていること。

 

赤ちゃんが生まれて家族が増えて幸せな時から、家族が死んでしまって、

 

悲しい時まで描かれています。

 

他にも、世界中の家族を取り上げて、

 

それぞれの国でのお祝いごとに食べる食事の紹介だったり、

 

住む家、文化、言語の違いも紹介されています。

 

また家族の気持ちというページには、怒ったとき、悲しいとき、うれしいとき、

 

ドキドキしている時、自信に満ちている時、幸せな時、うきうきしているときなど、

 

表情が描かれていて、人の気持ちを考えるきかっけにもなります。

 

子どもの頭はやわらかくて、スポンジのようになんでも吸収するこの時期に、

 

多様な家族の在り方を学ぶのは、いい機会だなと感じました(*^^)v

 

いろんなモノの考え方、見方、在り方があっていいんだよと、

 

やさしく肯定してくれているような絵本です(*^^*)

 

【文:フェリシティ・ブルックス 訳:石津ちひろ 出版社:文化出版局

 

 


かぞくって なあに? All about families

 

 

 

おおきくなるっていうことは

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毎年、子どもの誕生日が来るたび、

 

『おおきくなったね。』と当たり前のように声をかけてきた。

 

でも大きくなるってどういうことだろう?

 

大人になるってどういうことだろう?

 

これは子どもも、大人も考えると、すんなりと答えが出ないテーマだ。

 

絵本の中で、園長先生が子どもにおおきくなるっていうことは、

 

どういうことか教えてくれる。

 

たとえば、洋服が小さくなるってことだったり、

 

新しい歯が生えてくることだったり、

 

目に見える、大きさが変化することかもしれない。

 

それから、大きくなるっていうことは、あまり泣かないってことかもしれない。

 

これは心の成長。

 

高い木に登れることだったり、

 

登った高いところから、飛び降りられるようになるってことだったり。

 

飛び降りても大丈夫かなって、考えられることだったり。

 

お風呂のとき、シャンプーを嫌がらなかったり、

 

湯舟に顔つけが出来るようになったり。

 

それから大きくなるっていうことは、自分より小さな人が大きくなるってこと。

 

そして小さな人にやさしくなれるってこと。

 

園長先生は、”またひとつ大きくなった おめでとう みんな”と声をかける。

 

みんなで大きくなるってどうい事だろう?と疑問を持って、考えて、答えを出す。

 

それも大きな成長の一つ。

 

体が大きくなること、心が成長すること、出来ることが増えること、

 

新しい発見をすること、考えて行動できること、

 

自分の考えを人に伝えること、人の話に耳を傾けれること、

 

人の心に寄り添えること。

 

子どもと一緒に大きくなるってどういうことだろう?

 

大人になるって何だろう?

 

と立ち止まって考える機会を与えてくれる絵本です(*^-^*)

 

テーマは一見難しそうですが、イラストが分かりやすく、子どもにも理解

 

できるように工夫されています☆彡

 

《著者紹介》

文:中川ひろた

1954年生まれ。保育士、みんなのバンド「トラや帽子店」を経て、1995年「さつまのおいも」(童心社)で絵本デビュー。1998年、ソングレコードを設立。

2000年「うたのパレット」を発表。歌に「みんなともだち」「世界中のこどもたちが」

「おーいかばくん」他。絵本に「かいくんのおさんぽ」(岩崎書店)「あくび」(文溪堂)「うみちゃんのまど」(偕成社)「だじゃれどうぶつえん」(絵本館)「わにのスワニー」(児童福祉文化賞推薦作品・講談社)他、村上康成氏との「ピーマル」(PHP研究所)など多数。他に自叙伝「中川ひろたかグラフィティ」(旬報社)がある。

 

絵:村上康成

1955年生まれ。創作絵本をはじめ、ワイルド・ライフ・アートなどのグラフィック関連で独自の世界を幅広く展開している。ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、プラチスラバ世界絵本原画展金碑など受賞を重ね、「なつのいけ」(ひかりのくに)で第8回日本絵本大賞受賞。作品に「ようこそ森へ」「ピンク、ぺっこん」(徳間書店

「星空キャンプ」「めだかさんたろう」(講談社)「さかなつりにいこう!」(理論社)「イルカの風」(BL出版)「鳥と歌えば」(PHP研究所)「おにぎりくん」(小学館)「コバンザメのぼうけん」(童心社)など多数ある。

 

※絵本より引用

 

【作:中川ひろたか 絵:村上康成 出版社:童心社

 

 


おおきくなるっていうことは (ピーマン村の絵本たち)

いろんなこそだてずかん    

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ちょっと変わった子育てをしている、生きものを集めた図鑑。

 

そしてこの図鑑のユニークなところは、人間の親子がその生きものになりきって、

 

体現したり、会話しながら解説してくれている点。

 

カワスズメという魚は、親の口の中で、

 

こどもが餌を自分の力でとれるようになるまで、外敵から守り育てている。

 

それをお母さんがこんな風に?といいながら、子どものほっぺを吸いながら、

 

子どもを楽しく会話をしている。

 

ちゃんと次のページには、カワスズメの実際の子育て方法が、

 

イラストや文で説明されています。

 

食べ物と子どもの区別をどうしているんだろう?

 

間違って食べちゃわないかな?とか話ながら読み聞かせしました。

ヤドクガエルの子育ては、おたまじゃくしを背中におんぶして移動する。

 

おたまじゃくしの数が多い場合には、何度も子どもをのせて、往復しながら、

 

水辺へ運ぶ。

 

ザリガニは、おなかにいっぱい こどもを抱えて、

 

敵から子どもを守っている。

 

人間に置き換えてみると、子どもにもその生物の子育てがより分かりやすい。

 

おんぶに抱っこと、どの生物も子育てに奮闘している。

 

タガメはメスが生む卵を、オスが育て守っていたり、

 

ライオンは実は狩りも子育てもメスがチームを組んで協力していて、

 

オスは群れを守るためにパトロールして役割分担をしていたり、

 

また、子育てをしないカッコウという鳥もいる。

 

カッコウは他の鳥の巣に卵を産み、他の鳥に子育てを託しています。

 

そして最後は人間の子育て、家族や国ごと、住んでる場所によって、

 

子育ての仕方は異なるけれど、子どもを想う気持ちはみんな同じ。

 

みんな子どもを愛しているで終わる。

 

絵本に登場する親子の会話に、寄り添いながら、

 

他の生きものの子育てを楽しく勉強でき、

 

親子の絆を深めることができる絵本図鑑になっています(*^-^*)

 

《著者紹介》

作:平田昌広

神奈川県生まれ。2002年に楽しい本をつくる『オフィスまけ』を設立。

主な作品に『おとん』『おかん』『ありがとう!きゅうしょく』(以上、大日本図書)、『かいてんずしだいさくせん』(講談社)、『それいけ!ぼくのなまえ』(以上、佼成出版社)、『ぽんこつドライブ』(小学館)などがある。

 

絵:スギヤマカナヨ

静岡県三島市生まれ。東京学芸大学初等科美術卒業。『ペンギンの本』(講談社)で、

講談社出版文化賞受賞。主な作品に『K・スギャーマ博士の動物図鑑』(絵本館)、

『山に木を植えました』(講談社)、『ぼくのおべんとう』『わたしのおべんとう』(以上、アリス館)、『あかちゃんはおかあさんとこうしておはなししています』(赤ちゃんとママ社)、『わくわくへんしんハウス』(教育画劇)、『うんこいってきます!』(佼成出版社)、『ほんちゃん』(偕成社)、『おかあさんはおこりんぼうせいじん』(PHP研究所)などがある。

※絵本より引用

 

【作:平田昌広 絵:スギヤマカナヨ 出版社:PHP研究所

 


いろんなこそだてずかん (PHPにこにこえほん)

 

いろんなこそだてずかん (PHPにこにこえほん) | 平田 昌広, スギヤマ カナヨ | 生物・バイオテクノロジー | Kindleストア | Amazon

 

 

 

 

の       *junaida

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奇麗な絵の表紙と、なんと言っても『の』という題に目が釘付けになってしまった。

 

赤いコートを着た女の子の口元も『の』と発音しているように見える。

 

最初の文は”わたしの”  

 

”お気に入りのコートの”

 

”ポケットの中のお城の”と、

 

中からストーリが始まっていく。

 

視点が小さな世界に移るものの、

 

そこから想像を遥かに超えた、大きな世界へと繋がっていく。

 

”いちばん上のながめのよい部屋の”

 

”王さまのキングサイズのベッドの”

 

”シルクのふとんの海の船乗りたちの”

 

と『の』という言葉で場面が変わり、新しい視点へと繋がっていく。

 

小さく焦点を合わせたつもりなのに、

 

またそこには大きな世界が限りなく広がっていく不思議。

 

”音楽の先生のレッサーパンダの宝物のピアノの”

 

”鍵盤の廊下の途中のどちらかの扉の鍵穴の”

 

”トンネルの向こうの雪景色の終着駅の”

 

”ジャングル帰りのお父さんの”

 

時には異国のお城だったり、広く果てしない海だったり、宇宙だったり、

 

しぼんで、ふくらんでを繰り返しながら、途中もう元へ戻れないのはおろか、

 

このまま収束付かないまま、飽和状態になって、空中分解してしまいそうな、

 

危うさと不安を感じる頃、

 

静かに赤いコートの女の子の居場所に戻っていく不思議なお話。

 

全て繋がっていくのに、ひとつひとつのページにそれぞれの単体の物語があるような、

 

いくつもの世界を行き来して旅しているような気持ちになります。

 

何度読み返しても、引き込まれる独特の世界観です。

 

美術館の個展スペースで、じっくり一つ一つの絵を鑑賞しているようでもあります。

 

【著:junaida 出版社:福音館書店

 


の (福音館の単行本)