この絵本の絵を描かれているのが、山本忠敬さんなのですが、
山本忠敬さんの手掛けた絵本を結構図書館で貸りたり、実際に購入しています。
絵に奥行きがあって、ちゃんと乗り物がどのぐらいスピードが出ているのか、
躍動感が感じられ、絵本の世界にグーンと引っ張れるような引力を感じます。
『とらっく とらっく とらっく』は、その名のとおり、トラックが主人公です。
トラックの一日が描かれていて、道路で色々な働く車と出会います。
道路工事をしている付近では、ダンプカーやミキサー車、ショベルカー。
高速道路でスピードを出しすぎてしまい、白バイに捕まったり、
救急車やパトカーと途中すれ違いながら、最後は曲がりくねった、
山道を走りながら、トラックの一日が終わってゆきます。
トラックが主人公ですが、途中たくさんの働く車も登場するので、
車好きのお子さんにはたまらない一冊かなと思います。
内容を楽しめるようになるのは幼児からがおすすめです。
そして、この絵本の最後のページには道路標識が18個紹介されており、
交通ルールの勉強にも一役かっています🤩
《著者紹介》
文:渡辺茂雄(わたなべしげお)1928~2006
アメリカのウェスタンリザーブ大学大学院をおえ、ニューヨーク公共図書館
児童部に勤務。元慶応義塾大学文学部図書館学科教授。創作には、
童話『もりのへなそうる』、絵本『しょうぼうじどうしゃ じぷた』
『くるまはいくつ』、『くまくんの絵本』シリーズ(以上福音館書店)など。
主な訳書には、『かもさんおとおり』『どろんこハリー』、
『エルマーのぼうけん』(以上福音館書店)共訳に『児童文学論』(岩波書店)
など多数。
絵:山本忠敬(やまもとただよし)1916~2003
東京に生まれた。東京美術学校図案科卒業。
横浜シネマで漫画映画の製作にたずさわったのち、乗り物絵本の第一人者として
活躍。絵本の仕事に、『しょうぼうじどうしゃ じぷた』『のろまなローラー』
『とべ!ちいさいプロペラき』『はたらくじどうしゃ1~4』
『ずかん・じどうしゃ』、『しゅっぱつしんこう!』『かじだ、しゅつどう』
『ひこうじょうのじどうしゃ』『ぶーぶーじどうしゃ』『機関車・電車の歴史』
(以上福音館書店)など多数。
※絵本より引用