せなけいこさんの絵本のうさぎちゃんシリーズの大ファンです。
『めがねうさぎ』や『おばけのてんぷら』を読んですっかりトリコになりました。
初めてせなけいこさんの絵本を知ったのは私が幼稚園の頃。
そのころ毎週、幼稚園の絵本を、生徒に貸し出してくれるシステムがあったのですが、
『おばけのてんぷら』はまぁ何度もかりてきたようで、私の母は飽きて、
『またこれ?』なんて溜息をもらしていましたが笑
これからの冬のシーズンにお勧めしたい1冊です。
うさぎちゃんも家族とスキーに行きたくて、
こっそり大きなリュックの中に入って、スキー場へ一緒に向かうことに。
さて山についてスキーの練習をしてみると、スキー靴が足から抜けてしまい、
うさぎちゃん山を転げ落ち、雪だるまに。
そこで出会ったウサギの家族に、スキーを教えてもらったり、かまくらの中で、
食事をご馳走になります。
最後、別れ際に、お互いの住所の連絡先を交換して、
家に帰ってから文通をします。
スマホや、携帯が普及し、手紙も年賀状という風習もだんだん
薄れてきていますが、私が子供頃にはまだこの文通や、交換日記など、
友人同士でよくやっていました。
そんな懐かしい昔の記憶がうさぎちゃんを通して、蘇ってきました。
字の数も少なめで、物語も短いので、
乳児から幼児まで楽しめる冬の絵本です。
せなけいこさんの絵本の大きな特徴である、はり絵が、
『うさぎちゃん スキーへいく』では冬の寒い雪山が舞台になっているので、
うさぎちゃんの洋服も紙ではなく布のはり絵で表現されていて、
暖かそうな生地の服を着ているように見え、寒さ、季節感、
また装幀にもあるように、水玉の布を背景にされていますが、
まるで雪が降っているようで素敵です。
《著者紹介》
せな けいこ
東京生まれ。武井武雄氏に師事。『いやだいやだの絵本』(福音館書店)で
サンケイ児童出版文化賞を受賞。独特な味わいのあるはり絵の絵本は、
子どもたちだけでなく、お母さんたちにも人気がある。作品に、
『ばけねこになりたい』『ふでこぞう』などの『おばけえほんシリーズ』
(童心社)、『めがねうさぎ』(ポプラ社)、『ねこのかぞえうた』
『となりのたぬき』『うさぎのまじっく』『さんぞうほうしのかえりみち』
(すずき出版)、『さかなってなにさ』『ちいさなたまねぎさん』
『おおかみのでんわ』(金の星社)などがある。
※絵本より引用
せなけいこのうさぎちゃんえほん〈3〉うさぎちゃんスキーへいく