昭和を感じる台所、畳の部屋、コタツなどが描かれていて、 モノトーンの背景の中に、女の子と記憶に残るマトリョーシカなどの玩具にだけ、 色がついている構成が、まるで幼少期の古い記憶を回想しているかのよう。 初めてひとりでお留守番した記憶は思い出せ…
長新太さんの絵本は、いつも着眼点や発想が奇想天外でとにかくユニーク。 大人も楽しいけど、子どもが大人以上に喜ぶ絵本です。 『つきよのかいじゅう』も期待を裏切りません。 絶対面白いと分かって読んでいても、笑ってしまいました(*^-^*) ある湖のほとり…
海と空の境界線をずっと見つめていた子ども時代。 どこからが海で、どこからが空なのか、目を凝らす。 海と空の境に行けば、手をのばせば、空に触れるんじゃないだろうかと夢を見た。 みんなが一度は子どもの頃に見た夢の続きを見に行く絵本だと思います。 …
子どものもし〇〇だったらどうする?の仮定に、お母さんが最後まで話を聞いて、 つきあっています。 子どもの想像できるあらゆることに、耳を傾けているのが印象的。 「片づけなさい」とお母さんが言えば、「やだっていったらどうする?」 片づけないどころ…
トントンコツコツ、注文されるものは、何でも形にすることができる職人のおじさん。 ねずみさんの小さな帽子を作ったり、 女の子の靴を作ったり、タヌキさんに腹巻を作ったり、 紳士なおじさまの背広だって上手に仕立てます。 ゴリラにゴリラのぬいぐるみを…
グリム童話で有名なヘンゼルとグレーテル。 お菓子の家というイメージが先行していて、実は今回物語をしっかり読むのは初めてです。 表紙がお菓子の家のわりに、黒や茶色を基調としたほのぐらい雰囲気に違和感を 覚えつつ、読み進めてみると、 なかなか内容…
谷川俊太郎さんから出題されるなぞなぞ。 えほんといっても侮ってはいけない。決してそんな単純明快なかわいいものではない。 詩的な情緒的な、なぞなぞも多く、またあべ弘士さんの絵が全くヒントになっていません笑 やわらかい頭の子どもも、頭が少々硬い大…
私はふたりのママと、ウィル、ミリーの三兄弟で暮らしている。 家族みんな血のつながりはなく、それぞれに違うルーツを持っている。 ふたりのママも正反対の性格をしているけれど、それぞれの得意を活かして、 息ぴったり。みんなでごはんを作って食べたり、…
秋も深まり、紅葉のピークを迎えようとしている季節にぴったりな絵本です。 森に住むくまののんきーの冬支度のお話です。 森に降り注いだ色とりどりの落ち葉に体をうずめると、ふわふわとしていて、 暖かくて気持ちがいいなぁと寝転がっていると、 フクロウ…
これは大人も子どもも読んでいてワクワクする絵本。 サンタや小人たちの12月26日~1月6日の冬休みのことが描かれた絵本です。 12月25日世界中の子どもたちにプレゼントを配り終えたサンタたちがサンタ村に帰って、 1年でいちばんゆっくりできる朝です。 みん…
医師が監修しているからだ絵本。 私たちの身体は、絶妙なバランスで、本当によくできている。 夜眠っていても、意識しなくても呼吸しているし、体は休んでいても、 休みなく心臓はひとり動き続けてくれている。 暑くなると、汗が出て、体温も調整してくれる…
一人称童話シリーズの桃太郎編。 普段、三人称で語られるスタイルが多いですが、 この絵本は桃太郎の視点から、桃太郎という物語が語られていきます。 よく知られている桃太郎の話は、大きな桃から生まれて、とても勇敢に鬼に立ち向かう、 心が強くて優しい…
今日の絵本は、言葉を覚え始めた2歳ぐらいからおすすめの絵本です。 ”『ごはんのともだちどーれだ?』 『おやつのともだちどーれだ?』 『文房具のともだちどーれだ?』 『スポーツでつかうともだちどーれだ?』 『がっきのともだちどーれだ?』” というよう…
5歳の誕生日を迎えたいっこちゃん。 家族みんなにお祝いしてもらい、美味しいケーキを食べて、プレゼントをたくさん もらって、うれしくて、たのしい、一日を過ごしました。 お誕生日がおわったあと、お父さんとお母さんにお願いしました。 ”『まいにち、お…
小さな子供を恐竜に見立てた絵本(*^-^*) 食事を食べるシーンはまさに豪快そのもの。 大型本なので、恐竜の大きさ、迫力がより一層映えます。 大人の表情と、恐竜の暴れん坊っぷりは、まさに我が家の食卓そのもの。 子どものお行儀は、この絵本を参考に読み聞…
子どもの砂場あそびには、すべてが詰まっていると言われています。 お友達とのスコップやバケツの貸し借りや、一緒に大きな山を作って、 トンネルを掘ったりという社会性が見についたり、 手でザラザラとした感触を確かめたり、 土は水を含ませると、粘り気…
宇宙が誕生して138億年。地球が誕生して48億年。 私たちが人間になるまで果てしない道のりを歩んで、いくつもの奇跡が重なって、 今ここに生きている不思議。 私たちは原子という小さな粒が集まってできている。 みんな一粒の原子から始まって、その粒がくっ…
トルコのお話で、ある村にたどり着いた旅人。どの家も鍵を3つもつけていて、 けちんぼうばかりが住んでいるケチケチ村でした。 お腹が空いてドアを叩いても、何もないよと追い返されてしまう。 本当はどっさりと食べるものがあるのに。 旅人はある家のドア…
時々、お手紙が届くと今も嬉しい気持ちになります。 なぜでしょう? 手書きの温かみや、便せんや封筒、切手を選ぶ時間、ポストまで投函しにいく時間、 相手を想って行動してくれた時間があるからかもしれません。 便利な時代で、手紙を書く習慣がだんだんと…
チェブラーシカとお友達のワニのゲーナさんが2人ではじめての旅行に出かけるお話。 切符を買って、ふたりは汽車に乗り込もうとすると、 町でいちばんいじわるなおばさんのシャパクリャクさんにばったり会いました。 シャパクリャクさんが乗ったのは、汽車の…
もうすぐハロウィーンですね! こちらの絵本はハロウィンの夜に、仮装パーティーへでかけようとしたジャックが、 2人の魔女を見つけたことから始まる不思議なお話です。 魔女を追いかけて深い夜の森に足を踏み入れるジャック。 おばけの格好をしていても、夜…
切り絵のような、パッチワークのような、コラージュのような、アートな絵がとても おしゃれです。多彩で、多様な柄のモチーフを使用しているのに、 しっかりどのページもおさまっていて絶妙なバランスです(*^-^*) お話はというと、小さな王様が大きなお城に…
うどんづくりの元となる小麦を育てるところから始まるお話です。 子どもにうどんは小麦で出来ているんだよ~と伝えながら、 田植えの本は見かけますが、小麦を実際につくる工程は私も知りませんでした。 稲刈りが終わった田んぼを耕して、秋に種をまき、冬が…
5人兄弟の3番目に生まれたアンドルーは、発明、ものづくりが大好き。 他の兄弟がオシャレに夢中だったり、遊びに夢中な中、アンドルーはひとり、 もくもくとモノづくりに忙しい。 キッチンの上にヘリコプターを作ったり、おねぇさんの大事なミシンを使って…
シモンが学校から家までの帰り道で、たくさんの落とし物をします。 その落とし物を探すユニークな絵本。 舞台はパリの街。 都会の街並み、秋の紅葉した木々、博物館や美術館、広場の曲芸を観たり、カフェ、 楽しい寄り道をしながら、家路を急ぐシモンと姉の…
子どもの頃の夢がパン屋さんやケーキ屋さんだった。 パン屋さんの朝はとても早い。そしてかなりの重労働だ。 あんなに可愛くて、美味しいのに、大変なお仕事なのだ。 真面目に1日を大切に生きているパン屋のくまさんの、1日が描かれている絵本。 特別なこと…
NHKふつうってなんだろう?のショートアニメを書籍化した作品。 ”ふつう”って人それぞれで、実は何が普通かはよくわからないし、 普通なんて本当はあってないようなものかもしれません。 あなたの普通と、わたしの普通は、感じ方だってちがう。 発達障がいや…
歌手の植村花菜さんのが楽曲『トイレの神様』が生まれた、 大切な祖母との思い出&約束を丁寧に描いた絵本です。 トイレには美しい神様がいて、トイレ掃除をしていると、 自分もべっぴんさんになれるよという祖母の教えが元になっている。 思春期に祖母や家…
少年が橋の上からチョコレートを落とし、その茶色のかけらを食べるまで、 さかなは魚でいることに幸せを感じていた。 自由に広い水の中を泳ぎ、流れに身をまかせ、どこにでも行くことができた。 そんなある日少年が落とした、チョコレートをひとかけら食べた…
わたしではない、わたしの一番ちかくにいる”あなた”という存在。 あなたにとって、大切な”あなた”は何人いるだろう? おかあさんのお腹の中から生まれて、 わたしとおかあさん(あなた)になった。 わたしとおとうさん(あなた)になった。 それから大好きな…